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「あ…」
夕飯の献立を考えなければと食材を確認していると、予想以上にスカスカで声を漏らす。
「…買い物行かなきゃだ」
最近は福本さんがちょくちょく買ってきてくれたり、近所の人に野菜なんかを貰ったりでしのいできたのだが…流石に限界らしい。
買い物自体は別になんてことないのだが、問題は服装なのだ。
私は普段、今時の日本の女性には珍しいズボンで生活している。動きやすいし、正直楽なのである。
結城さんに連れられて何度か海外へも行っているが、海外の女性にとってズボンは珍しい物ではない。
パンツ姿でキリキリと働く女性達に目を輝かせていたところを結城さんが気づき、特注で何本か購入してくれたというわけである。
D機関の面々はもちろん海外の方に慣れていることや、これといった偏見もないことも相まって私の服装を特に気にしていなかったらしい。
それのせいもあってか最近はズボン姿が当たり前だった為、外出のためにスカートを履かなければならないのが億劫なのだ。
空の様子を見ると、少し雲は多いが雨は大丈夫そうである。やはり今のうちに行かなければならないようだ。
「仕方ない…行くか」
ーーーーー
扉を開けて外に出ると、目に差し込む光に思わず顔を顰める。
少し動きにくくなった服装に小さく溜息をつきながら歩き出した。
商店街へと繰り出し、必要な物を買い揃えていく。
D機関に回されるお金はそう多くはない。結城さん達の為にもなるべく少ない費用で済ませるため何軒か店を回るため、いつも帰路につく頃にはヘトヘトになっていた。
ーーーーー
気がつけば空は雲に覆われ今にも雨が降り出しそうな様子だ。
手元のカゴを確認する。流石にあの人数分の食材となると中々の重さである。
足りないものは無いな、と確認し終えたと同時に感じる冷たいもの。
「あー…降ってきちゃったか…」
この荷物を抱えて走って戻るのは無理
この食材を濡らすのも駄目
…となれば雨宿りをするしかない訳で。
降り出した大粒の雨を恨みつつ、急いで建物の屋根の下へと入る。
どうやら皆同じような状況らしく、目の前の大通りを走り抜ける人の姿は少なくなかった。
(雲の切れ間を待つ)
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ハク - 続き読みました！一般的にジョーカーゲームは日常らしさはないですがwこんなD機関の日常っぽいものも癒されます！！！ (2017年10月14日 17時) (
レス) id: 71543437f6 (このIDを非表示/違反報告)
真寿(プロフ) - ハクさん» コメント有難うございます。たくさんの暖かいお言葉にとても感激しております。これからも更新を続けさせて頂きますので、今後ともご愛読の程宜しくお願い致します。 (2017年10月6日 22時) (レス) id: 92aed2ab3c (このIDを非表示/違反報告)
ハク - とても面白かったです！ジョカゲ夢は本当に少ないので読んだ時の感動も倍でした！！私はかけないので悔しいです。是非また小説を書いてください全力で応援しますっ！！！！ (2017年10月6日 0時) (レス) id: a37d0f4991 (このIDを非表示/違反報告)
真寿(プロフ) - そば。さん» コメントありがとうございます。お返事が遅くなってしまい大変申し訳ございません。名前変換の件、こちら側のミスで変換されていませんでした。ご指摘ありがとうございます。手直しさせて頂きましたので、今後ともご愛読のほどよろしくお願い致します。 (2017年9月21日 1時) (レス) id: 92aed2ab3c (このIDを非表示/違反報告)
そば。(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！あと、気になったのですが名前変換されていないような気がします。もしこちらの勘違いでしたら無視してくださって結構です。応援しています。 (2017年9月18日 0時) (レス) id: e5ee2c79e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真寿 | 作成日時：2017年8月25日 1時
