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結城さんにそう言われ返す言葉がなくなってしまった男の人に、助け舟を出してやる。
「私自身、自分よりも年上の方達に教えるなんて思ってもいませんでしたよ…あ、お名前を伺っても？」
「あ、あぁ。佐久間だ。今後伝達係としてここに来ることになった。」
よろしく頼む、と少し頭を下げてみせた佐久間さんに思わず吹き出しそうになる。
「…？なんだ？何がおかしい？」
「いや、軍人さんだなぁと」
すみませんいきなり、失礼でしたね。と謝ると、
「何故分かった？」
「まぁ…まずその反応で確定ですよね。」
「う…」
「あとは、そうですね…。私が入ってきた瞬間勢いよく”右”に振り向いたこと、糊が落ちきってないパリパリのスーツを着てること、あとは立ち方とお辞儀の仕方ですかね。結城さんに教えて貰ったんですか？折角それっぽくできてるのに、手はしっかり足の横で伸びちゃってて違和感ありまくりですよ」
そうつらつらと述べると、ポカーンとしている佐久間さん。
「言っただろう。彼女はスパイが必要とする知識を持つものだと…」
結城さんが、話は終わりだと言うようにこちらに目線を向けてきたため大人しく退散することに。
「これからよろしくお願いしますね」
「あ、あぁ」
いまだ驚きから抜け出せない佐久間さんを横目に部屋から出たのだった。
その後佐久間さんも立ち会いのもと、結城さんによる選抜試験が行われた。試験内容は多岐に渡り並大抵の人間では到底突破できないであろう内容になっていた。
入り口から試験が行われる部屋までの階段の数や、デスクの上に置かれ地図を見せサイパンを探させた後、デスクの上にあった物を答えさせるなど、私が最も興味のある”観察力”を問われる試験も多かった。
結果、何人もの人が脱落していく中全てを当たり前だとでも言うようにこなしてみせた8人の男が残った。
三好、神永、実井、波多野、田崎、甘利、小田切、福本。
結城さんと佐久間さんと共に、並んだ8人の前に立ち彼らに視線を向ける。
「(…確かに隙が無い。頭の先から足の先まで神経とがらせてるなあれは…あーでも目は動いてる)」
などと観察していると、いつのまにか二人が自己紹介を終えていたらしく、佐久間さんに小突かれる。
「真寿、お前の番だ」
「あ、すみません！えっと…」
佐久間さんの時のような挨拶を終え、それぞれ思うところがあるだろうという中、結城さんが話を進めたため私への質問は叶わなくなった。
(注目の的)
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ハク - 続き読みました！一般的にジョーカーゲームは日常らしさはないですがwこんなD機関の日常っぽいものも癒されます！！！ (2017年10月14日 17時) (
レス) id: 71543437f6 (このIDを非表示/違反報告)
真寿(プロフ) - ハクさん» コメント有難うございます。たくさんの暖かいお言葉にとても感激しております。これからも更新を続けさせて頂きますので、今後ともご愛読の程宜しくお願い致します。 (2017年10月6日 22時) (レス) id: 92aed2ab3c (このIDを非表示/違反報告)
ハク - とても面白かったです！ジョカゲ夢は本当に少ないので読んだ時の感動も倍でした！！私はかけないので悔しいです。是非また小説を書いてください全力で応援しますっ！！！！ (2017年10月6日 0時) (レス) id: a37d0f4991 (このIDを非表示/違反報告)
真寿(プロフ) - そば。さん» コメントありがとうございます。お返事が遅くなってしまい大変申し訳ございません。名前変換の件、こちら側のミスで変換されていませんでした。ご指摘ありがとうございます。手直しさせて頂きましたので、今後ともご愛読のほどよろしくお願い致します。 (2017年9月21日 1時) (レス) id: 92aed2ab3c (このIDを非表示/違反報告)
そば。(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！あと、気になったのですが名前変換されていないような気がします。もしこちらの勘違いでしたら無視してくださって結構です。応援しています。 (2017年9月18日 0時) (レス) id: e5ee2c79e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真寿 | 作成日時：2017年8月25日 1時
