【刀剣乱舞】魔女、元ブラック本丸の審神者です。 (ページ16)

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呆然ページ16

耳をつんざく程の金属音が聞こえる。私の首は飛んでいなかった。

『えっ……なん……』

開いた口が塞がらない。だって、あの鶴丸国永が私を庇うようにして立っているからだ。

鶴丸「君は馬鹿なのか！？死にたいのか！？」

そうキレながら目の前にいる大太刀を斬り倒す。

こんなところに居たら戦闘の邪魔になる。早く隅に退かないと。

そう思っても身体は硬直したまま動かない。情けないことに、腰を抜かしてしまったのだ。

刹那、背後でドッと鈍い音がする。

『ひっ』

振り返り小さく声を上げる。打刀が覆い被さるようにして呻きながら立っていた。しかしそれ以上は動かない。

だが、その答えはすぐに分かった。

今剣「ぼくはまもりがたなですよ。あるじさまにはふれさせません」

意識を失っていたはずの今剣が目を覚ましており、打刀の心臓を突き刺していたのだ。

『今剣……！』

腕から離れた今剣は、天狗のように高く跳ぶ。

今剣「うえですよ」

そして、重力に従うように打刀の首を落とす。

今剣「……あの、あるじさま」

秋田「主君！ご無事ですか！」

今剣が何か言いかけていたが誰かの声で遮られた。声のする方に視線を向けると、秋田たちがこちらに走って来ていた。

今剣「おそいですよ。なにをしていたんですか」

石切丸「顔が随分と怖いよ。こっちだって残りの検非違使を片付けていたんだ」

鶴丸「話は後にしないか……！？今はこっちを片付けるのが優先だろう……！」

清光「そーね……それじゃあ、おっぱじめるぜぇ」

清光の一声を合図に、各々は地面を蹴り検非違使たちに突っ込んでいく。

そして先程までの不利な状況とは一変し、あっという間に検非違使を全滅させてしまった。