居ない ページ11
『お疲れ様。怪我は無い?』
時間遡行軍を全て討伐したのを確認し、刀剣たちの元に行く。
骨喰「問題ない」
本丸に帰還する為ゲートを開こうとした途端、すぐ傍に落ちる青い稲妻。
爆風に巻き込まれ各々が遠くに飛ばされる。
あれって、まさか……!
『検非違使……!』
最近審神者勉強本で読んだからすぐに分かった。刀剣男士だけでなく、時間遡行軍も敵と認識する第三の勢力で時間遡行軍よりも格段に強いと。
『どうして検非違使が居るの!?』
こんのすけ「分かりません! 稀に現れることはありますが、どうして今に限って……」
その稀に、今当たっちゃったってわけね。
こんのすけ「審神者様! 後ろです!」
『エクスパルソ(爆破)!』
背後にいた検非違使を咄嗟に撃破する。
どうして私が見えてるの……!?
『私は保護結界で守られてるんじゃないの!?』
こんのすけ「そのはずです……っあ」
『何?』
こんのすけ「これは人間用に作られたので……その……」
人間じゃない私には効かなかったってことね……
大きな溜息をつき、刀剣たちに視線を移す。
この中で練度が一番高いのは初期刀である清光。
しかし古株である彼でさえも中傷へ片足を突っ込んでいく。
これはマズイな……
今撤退してしまえば、この時代の歴史が改変されてしまう。しかし撤退しなければ刀剣たちが折れてしまう。この二つを阻止する方法はただ一つ。
『私も加勢する』
私も加勢すれば良いのだ。
こんのすけ「審神者様!?」
『こんのすけさ、前に言ってたでしょ。私は魔法と霊力を一緒に使うと攻撃も出来るって』
どうせ保護結界は機能していないのだ。私が囮になって時間稼ぎをすれば良い。それに、せっかく攻撃が出来るのなら今使わずしてどうする。
こんのすけが止めるのを無視して箒に乗り飛び立つ。
喉元に杖先を当て、ソノーラス(響け)と唱え声をスピーカーのようにする。
『みんな聞いて! 私が引き付けておくから、一箇所にまとまって少しでも有利な状況を作って!』
石切丸と鶴丸は軽傷か。秋田は……うん。骨喰と合流したな……って、あれ……?
『今剣は……?』
上空から見下ろすが、今剣の姿が見当たらない。
もしかして、さっきのではぐれた……!? だとしたら探さないと……!
『今剣が居ない! 今剣探しを優先して!』
低空飛行のまま刀剣たちとは反対方向へと駆け抜けた。
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こころ - 更新待ってます…!あの泛塵や白山吉光、山姥切兄弟を入れることはできますか? (2022年10月29日 17時) (レス) @page19 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まじゅっちゃん | 作成日時:2022年6月13日 23時