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✧ 𝟗 ✧ ページ10

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振り向いた瞬間目の瞳孔を丸くさせる

その子は額に傷がある赤髪の少年、花札の耳飾りをしている…


もしかして例の被害者…?

ぼーっとしすぎて気づかなかったな。


『ごめんね、声かけられるまで気が付かなかったよ』


といつもの愛想笑いをする。


「あぁ!!い、いえ…」



・・・


ぽーっとその子はずっと私の目を見つめた。


『…どうしたの?じーっとみてきて』

「あ、あぁ!ごめんなさい、つい星空みたいで綺麗な目だなと…」


私は変わらず優しい笑顔を向けた。


『あなた、名前は?

……私は甲の常闇A』

「癸の竈門炭治郎です、甲って階級の一番上…ですよね!?」


えぇ、と笑いかけるとあわわ…と炭治郎君は目を見開く。


『にしても、災難だったね、下弦の陸に出会うなんて』

「いえ…でもこうして生きてますし!もっと強くならなくては!」

『ふふ…いい心がけだね』


とにっこりと嘘の笑いを作る。



『…炭治郎君は家族はいたの?』

「え!あ、あぁ、はい!六人兄弟で…!

………でも、妹の禰󠄀豆子以外みんな…」


と一層表情を暗くさせてしまった。

『ご、ごめんなさい!失礼なこと聞いちゃったね…』

「い、いえ…、でも俺、禰󠄀豆子のために、鬼殺隊になって…」



……この子は今、悲しいという感情なのだろうか。

悲しそうに眉をこまらせているからたぶんそうなんだろうけど…


………この子は家族に愛されて愛したんだろうな。




私とは大違いだ。




・・・








「では、俺はもうそろそろ寝ます。」

『うん、おやすみ〜』


はい!とその子はとびきりの笑顔を向け、さっさと寝床へ戻っていったのだった。


『……明るい子だなぁ』





_




_



_




「……あんなに微笑んだり、悲しそうな顔をしてた割には

何も感情の匂いがしなかったな……



うう〜ん…疲れてるのかな俺」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 猗窩座   
作品ジャンル:恋愛
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アイ - カナデさん» ほんとダァー‼Σ(゚д゚lll)ごめんなさい!累死んだからその代わりに魘夢が壱なされたのかと思ってた… (6月16日 21時) (レス) id: 5b533a9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - アイさん» 下限の壱は無限列車編のエンム(漢字が出てこなくてすみません)ですよ。 (6月14日 22時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - カナデさん、累って下弦の壱なんじゃ… (6月14日 22時) (レス) @page19 id: 5b533a9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
(/・ω・)/にゃー! - 好こです!更新待ってます( *´꒳`* ) (5月28日 15時) (レス) @page19 id: 8041d07d05 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 累くんは下弦の伍ですよ。 (5月12日 14時) (レス) @page10 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見草 | 作成日時:2023年5月6日 20時

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