✧ 𝟑 ✧ ページ4
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『上弦かぁ…』
そう呟くと砂埃が消え、ようやくお互いの姿をお披露目となる。
上弦の鬼もなにか私に違和感を覚えたみたいで思わず目を丸くする。
「……女か。」
苦虫を食べたような顔なる。
そして一気に殺気が薄れて行く。
あれ、どうしたのだろう。
『……女じゃだめ?』
「…あまり女は乗り気じゃなくてだな」
『そうなの?』
殺気が完全に無くなったのを察知し思わず刀が下がってしまう。
彼も拳を下げてしまっていた。
「……お前、俺を斬らないのか?鬼狩りだろう?」
『いやいや、そちらこそ、殺さないの?鬼なのに。』
…
…
少しの沈黙。
もして沈黙が続く中鼻で笑う声が響く
「ははっ面白いやつだ、稀血のくせにそんな警戒心が弱くてどうする?」
『あ、それもそうか』
と刀を構え、彼に桔梗色の刀身を向けると
彼はその刀身に指を刺した。
「その刀身の色、あの技、見たことがない。
俺が葬ってきた鬼狩りの中にはいなかったな
…お前、名はなんだ?」
呼吸を整え、私はそっと呟く
『……私は常闇 A。
星の呼吸を使う鬼殺隊』
彼はにぃっと笑う
「俺は猗窩座。
……そうかAか、稀血でその特殊な呼吸、
そして、普通の人間とは違う価値観。
俺は気に入ったぞ」
そして彼は私に手を差し出す。
「素晴らしい提案をしよう。俺と鬼にならないか?」
『……鬼に?』
「そうだ、鬼になれば、命は永遠。傷はすぐに癒えるし四肢がなくなろうが完治してしまう。
その技も何百年も高めれるだろう。」
『へえ。』
そんな誘い初めて受けた。
__というか無惨以外に鬼増やせれれるんだ、いや、もしかしたら罠かもしれないけど。
でも…
『私、興味ないや。』
といつもの計算尽くした嘘の愛想笑いをする。
すると彼はそうか…とつぶやき、笑顔が消える…
「残念だ。」
その刹那、彼の足元に地響きがなり、地面が割れる。
そして、そのひび割れから蒼い光が彼を悠々と照らした。
「ならば、戦うしかないようだな___」
殺意が肌でびりびりと伝わる…
死なないようにしないと。
『そのようだね』
決意を固めるように刀を強く握り、次の型の構えをした。
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アイ - カナデさん» ほんとダァー‼Σ(゚д゚lll)ごめんなさい!累死んだからその代わりに魘夢が壱なされたのかと思ってた… (6月16日 21時) (レス) id: 5b533a9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - アイさん» 下限の壱は無限列車編のエンム(漢字が出てこなくてすみません)ですよ。 (6月14日 22時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - カナデさん、累って下弦の壱なんじゃ… (6月14日 22時) (レス) @page19 id: 5b533a9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
(/・ω・)/にゃー! - 好こです!更新待ってます( *´꒳`* ) (5月28日 15時) (レス) @page19 id: 8041d07d05 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 累くんは下弦の伍ですよ。 (5月12日 14時) (レス) @page10 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見草 | 作成日時:2023年5月6日 20時