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先ほどの女性に藤の花のお守りを持たせ、見送った後、
また私は夜の闇を進む。
(なんだか胸がざわざわする、嫌な予感ってやつ?)
夜風が身体に刺さる中、私は心のざわつきに違和感を覚える。
このざわつきは、鬼がそこらにいるっていう勘なのはわかっていたが、
なんだか、いつもより落ち着きようがないのだ。
……なんだかぐさぐさと感じる気配…これはおかしい。
『……。』
一旦走る脚を止み、柄に手を抑えいつでも戦闘ができるように、警戒態勢を整える。
感覚を研ぎすませ、
月光が差す草の原の中、目をぐるりと追いやった。
……が、
『……気のせいか』
とすこし気が緩んだその____刹那。
ドガッ!!!!
地面に広がる轟音に私の稀血がざわついた。
__真後ろ
⋆- 星の呼吸 壱の星座 流れ星 -⋆
__
『__!』
___が、どうやら空振りをしてしまったようですぐに拳が見え、
殺気を感じ取った瞬間に間一髪でその場を避けれた。
砂埃が一気に舞い、夜風が一気に警戒を高めたかのように強く吹雪く。
これは、普通の鬼じゃないとすぐに察せれた。
十二鬼月、この4文字が頭に浮かぶ。
そして見えたのは、殺気にギラギラと光る金色の瞳。
…やはり私の勘は間違ってなかったようだ。
「見たことのない技だな。
…だがいい。
___見事な技だ素晴らしい。」
口角を上げにんやりと笑ったのは、身体中に刻まれた模様。
人間とは言えないような目の色と青白い肌。
そしてこの…なんとも言えないような強い気配。
間違いないこいつは…
『……上弦かぁ』
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アイ - カナデさん» ほんとダァー‼Σ(゚д゚lll)ごめんなさい!累死んだからその代わりに魘夢が壱なされたのかと思ってた… (6月16日 21時) (レス) id: 5b533a9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - アイさん» 下限の壱は無限列車編のエンム(漢字が出てこなくてすみません)ですよ。 (6月14日 22時) (レス) id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
アイ - カナデさん、累って下弦の壱なんじゃ… (6月14日 22時) (レス) @page19 id: 5b533a9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
(/・ω・)/にゃー! - 好こです!更新待ってます( *´꒳`* ) (5月28日 15時) (レス) @page19 id: 8041d07d05 (このIDを非表示/違反報告)
カナデ(プロフ) - 累くんは下弦の伍ですよ。 (5月12日 14時) (レス) @page10 id: d6342d80f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月見草 | 作成日時:2023年5月6日 20時