21話 ページ22
昨日の夜の私の様子が可笑しかった事もあり、お母さんは私に何も追求することなく休ませてくれた
こういう時に、お母さんの優しさを痛感する。本当に良い環境で育ったものだ
お母さん一言、「ちゃんとゆっくり休みなさいよ」と言い残してパートに行った。今日はいつもよりパートの時間が長いと言っていたので、昼の３時くらいだろうか
お言葉に甘えて、布団の中でゆっくり休む。何をするわけでも、何を考えるわけでもなく、ただひたすらに布団に潜っていたら何時の間にか朝と呼べる時間帯を過ぎてしまった。
それに気が付いたのは、パートに行ったお母さんが帰ってきた時だ。自分で「もうこんなに時間が経ってたのか」と驚いてしまった。
パートから戻ったお母さんが、私のお昼ご飯は食べるかと尋ねる。食欲がないどころかお腹がちっとも空いてなかった私は、一言「いらない」と無愛想に答えた
いつもと明らかに違う私の様子に、お母さんは心配している様子だった。あれで上手く隠しているつもりなのだろうが、ちっとも隠せていない
だけど、それでも深く追求する事はしないでくれた。
お母さんの優しさに甘えて、また布団に潜る
余裕が出てきたのか、この時の私には何かを考える気力だけは湧いて出てきていた。
「(今日、確か数学があったっけ)」
私数学苦手なのにどうしようかなあ
次の授業で置いてかれないといいけど
今日って何か行事あったっけ？
大丈夫、何も無かったはず
一人で、ひたすらにその事を考えていた。
ただ、昨日の事を思い出したくない一心で。
そうやって一つ一つ考えてく内に、
「…、」
モトキさんの事を、思い出した
「…モトキ、さん」
優しくて
少しひょうきんで
でも頼りになる人
私を、助けてくれた人
彼にだったら、両親にでもいえない様な事を素直に言える気がした
私の事を土壇場で助けてくれたモトキさんなら、きっと
ぴんぽーん
そんな事をぐだぐだと考えていた時
家中にチャイムの音が響いた
誰だろうか
「(宅急便か何かかな…？)」
とたとたと、母が玄関に向かっているらしき音が聞こえる
でも声までは聞こえなかったから、誰が来たのかはわからなかったけど
でもまあ、きっと私には無関係だろうからと思って更に布団に潜ろうとしたら
コンコン
今度はノックの音が、私の部屋に響いた
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
璃愛(プロフ) - 文才が半端ないですね…！！ちょっと泣きそうになりました(笑)お気に入りに追加させて頂きました！更新頑張ってください！！ (2016年11月15日 22時) (
レス) id: 7a8ff69c7a (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - mayuko*???*??? ??さん» ありがとうございます！現実で、どこにでもいるような女の子を主人公として目指していたので、そう言ってもらえるとついニヤニヤしてしまいます笑 (2016年10月24日 21時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
mayuko*???*??? ??(プロフ) - 結構主人公が自分と似てて共感できるとことか沢山あります！！続き楽しみにしてます！ (2016年10月23日 23時) (レス) id: 36766ad00f (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - 巧斗さん» ありがとうございます。これからもそういってもらえるような小説でいられるように頑張ります！ (2016年10月20日 22時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
巧斗(プロフ) - 最高すぎです！！ (2016年10月20日 17時) (レス) id: e5b524eabd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：勇利 | 作成日時：2016年10月17日 21時
