2話 ページ3
本来だったらもっと人が来ても良さそうなのに、なぜかそこにはほとんど人が来ない。
しかし人と関わる事が苦手な私は逆にラッキーだと思い、図書館に通いつめていた
「ただいまー」
帰ってくるなり、鞄も下ろさずに本の返却日の確認。
レシートに記されていた日時は…今日
「今日かあ…。ちょっと面倒くさいなあ」
体はすっかり休むモードに入っていたので、外出するという行為を拒んでいたが、そうもいくまい
一旦自分の部屋に行って鞄を下ろした後、私は本を持って図書館に向かった
*
図書館に着いて本を返すと、新刊の本を漁りに向かった
見ると、やっぱり今月も興味をそそられる本ばかりだ。さて、どれにしようかな。悩みどころ…
「うーん…」
悩んでいると、私の隣に男の人がやって来た
今までに見たことのない人だ。この図書館に来る人は大体いつも同じ人なので覚えているのだけど
「(引っ越してきた人とか…?)」
ちらりと男の人の事を盗み見る
身長が170cmに届くであろう、その人は優しそうな顔をしていた
可愛い系、という系統の男性だ
「(私がここにいると満足に本選べないかなあ)」
邪魔かなあ
邪魔だよなあ
自分のいつもの癖の、自問自答
私は、すっとその場からさりげなく去る…
「あ、ちょっと待って!」
…筈だったのに
背中から、明らかに私に向けられた声が背中を叩く
振り替えると、さっきまで確かに本棚の方を見ていた男性のつぶらな両目が、私を映していた
「な…何でしょう」
知らない人と話すのは得意じゃない
だから、少しどもってしまう
しかしそんなのお構い無しとでもいうかの様に、男性は話しかけてくる
「この本、面白い?」
そういって男性が差し出してきたのは、私がこの前読んだ本
物語のラストシーンが小説の冒頭に書かれていて、それからはどういった過程を経てこうなったのかを綴った物語で、ありふれていそうで意外とない物語が斬新で、私は夢中で読み更けってしまっていた。
「はい。面白いですよ。」
それ以外にも、その本について言いたい事は沢山あった
ここがハラハラした、あそこで興奮した、そしてラストで感動した---------
しかし、自分の上がり症のせいで伝える事ができない。本の魅力を、面白いの一言でしか表現できない
それがもどかしかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
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西 - この方角に福があるはずです
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璃愛(プロフ) - 文才が半端ないですね…!!ちょっと泣きそうになりました(笑)お気に入りに追加させて頂きました!更新頑張ってください!! (2016年11月15日 22時) (レス) id: 7a8ff69c7a (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - mayuko*???*??? ??さん» ありがとうございます!現実で、どこにでもいるような女の子を主人公として目指していたので、そう言ってもらえるとついニヤニヤしてしまいます笑 (2016年10月24日 21時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
mayuko*???*??? ??(プロフ) - 結構主人公が自分と似てて共感できるとことか沢山あります!!続き楽しみにしてます! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 36766ad00f (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - 巧斗さん» ありがとうございます。これからもそういってもらえるような小説でいられるように頑張ります! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
巧斗(プロフ) - 最高すぎです!! (2016年10月20日 17時) (レス) id: e5b524eabd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇利 | 作成日時:2016年10月17日 21時