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18話 ページ19

「俺をこんな目に合わせた仕返しは必ずするからな!その時は俺がどんな事するか−−−!」



「…っ!!」



私は、確かに見た



叫ぶ男の後ろで、モトキさんの顔が一層歪むのを



モトキさんの手と足が素早く動いたかと思うと、不審者が地面に倒れていた



倒れた衝撃と痛みが強かったのか不審者は失神している



そんな不審者を、モトキさんはただただ見下ろしていた



「…っ、」



「モトキさん…?」



それきり黙り込んでしまったモトキさん



そんな彼の様子に少しだけ不安になってしまって、私は近寄ってモトキさんの顔を覗き込もうとした



しかし、それが叶う前にモトキさんが顔を上げた



少しだけ強張った顔をしていたけど、さっきの様な歪んだ顔の険しさは一切無かった



「…何でもないよ。」





「モトキー!?突然どうしたんだよ!」



誰かがそう言いながら、モトキさんが来たであろう道の方向から現れる



モトキさんよりも小柄なその男の人は、私と不審者の姿を目に入れると足を止めて、それまで笑顔だったのにすっと無表情になった



「…え、何事?」











「おー…そういう事なの……」



男の人へは、モトキさんが事情を話してくれた



あまりにも突飛な話に、シルクと名乗った男の人は着いて行けなかった様で呆然としていた



でも話が嘘ではない事だけは信じてくれたみたいで



「取り合えず俺、あいつ等に電話して何か縛るもん持ってこさせるわ。逃げられても困るし」



そう言って、電話を取り出して誰かにかける。それで「紐でもガムテでもいいから何か縛るもん持ってきて。」と指示していた。それから、「そこにいる全員で来て」とも



数分後、シルクさんの言った通りにガムテやら紐やらスズランテープやらを持った男の人達が来た。全員、さっきのシルクさんと同じ様に唖然としている。



今度は男の人達にシルクさんがさっきモトキさんから聞いた話を簡潔にまとめて伝えていた。



やはり全員理解はできなかったみたいだけど、それでも男の動きを封じようという意見だけは一致したみたいで



ガムテを持った男の人がガムテをびーっと引くと、不審者の足に巻き付けた



「あ、モトキ」



シルクさんがただただ不審者の事を見ていたモトキさんに話しかける



「…なに?」



「その子送ってやって。もう遅いし、色々あったから。」

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設定タグ:Fischer's-フィッシャーズ- , モトキ , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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璃愛(プロフ) - 文才が半端ないですね…!!ちょっと泣きそうになりました(笑)お気に入りに追加させて頂きました!更新頑張ってください!! (2016年11月15日 22時) (レス) id: 7a8ff69c7a (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - mayuko*???*??? ??さん» ありがとうございます!現実で、どこにでもいるような女の子を主人公として目指していたので、そう言ってもらえるとついニヤニヤしてしまいます笑 (2016年10月24日 21時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
mayuko*???*??? ??(プロフ) - 結構主人公が自分と似てて共感できるとことか沢山あります!!続き楽しみにしてます! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 36766ad00f (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - 巧斗さん» ありがとうございます。これからもそういってもらえるような小説でいられるように頑張ります! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
巧斗(プロフ) - 最高すぎです!! (2016年10月20日 17時) (レス) id: e5b524eabd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:勇利 | 作成日時:2016年10月17日 21時

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