12話 ページ13
自分でも結構いいと思っていたベリーショートの髪型は、学校でも割と好評だった。
友達は私の髪型を「可愛い」と誉めてくれたし、何人かには誉め言葉なのか微妙なところだが「中学生から高校生になったね!」とまで言われた。
でもこの言葉が私は一番嬉しく、心の中でガッツポーズを決める
取り敢えず、この髪型にしたのは正解だった様だ。私の自己満足で終わらなくて、本当に良かった。
「(モトキさんは何て言ってくれるかな)」
似合うと言ってくれるだろうか
大人っぽくなったと言ってくれるだろうか
それとも。もしかして
----------可愛いと言ってくれたりしないだろうか
「(早く、知りたいな)」
なんて言ってくれるのか
その日の学校は、何だかいつもより長く感じた。
*
放課後の掃除が終わってすぐに、私はやや駆け足で図書館に向かった
とにかく早くモトキさんに会いたかった
お陰で図書館に着く頃には息がすっかり上がってしまったが、いつもより大分早くに図書館に到着した
トイレに入って、買った紅色のワンピースに着替える。スカートなんて制服以外で着るのは本当に小さい時以来だから、何だか落ち着かない
トイレから出て、スマホで時間を確認すると、いつもの図書館に着くくらいの時間になっていた。
「(モトキさん、いるかな)」
図書館のフロアに入って、彼の姿を探す
時にはポロシャツを着て。時には長袖のシャツを着て本を立ち読みしているモトキさん
でも、いくら狭い図書館の中を歩き回って探しても、彼の姿を見つける事はできなかった
「(遅れているのかな…)」
少し待ってみる
待っている間に本を呼んだけど、全く集中ができない
最初はきっと何かしらの用事ができて遅れているのだろうと思ったけど、そわそわしながら待っている間にも時間は過ぎていく
10分、30分、1時間
それから更に時間が過ぎて
時計を見ると、閉館時間である6時になる10分前だった
「(モトキさん、何かあったのかな…)」
もしかしたら私が約束の日を間違えていたのかもしれない
モトキさんに急用ができてしまったのかもしれない
…もしかして、事故に巻き込まれてしまったのかもしれない
「(モトキさん、大丈夫かな…)」
不安が、だんだん大きくなっていく
心配性なのは、昔からの私の悪癖の一つだ。
不安な気持ちに収拾がつかなくなってきた、その時だった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
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璃愛(プロフ) - 文才が半端ないですね…!!ちょっと泣きそうになりました(笑)お気に入りに追加させて頂きました!更新頑張ってください!! (2016年11月15日 22時) (レス) id: 7a8ff69c7a (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - mayuko*???*??? ??さん» ありがとうございます!現実で、どこにでもいるような女の子を主人公として目指していたので、そう言ってもらえるとついニヤニヤしてしまいます笑 (2016年10月24日 21時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
mayuko*???*??? ??(プロフ) - 結構主人公が自分と似てて共感できるとことか沢山あります!!続き楽しみにしてます! (2016年10月23日 23時) (レス) id: 36766ad00f (このIDを非表示/違反報告)
勇利 - 巧斗さん» ありがとうございます。これからもそういってもらえるような小説でいられるように頑張ります! (2016年10月20日 22時) (レス) id: 7aa2b153b6 (このIDを非表示/違反報告)
巧斗(プロフ) - 最高すぎです!! (2016年10月20日 17時) (レス) id: e5b524eabd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:勇利 | 作成日時:2016年10月17日 21時