番外編【グルッペンとお歌】 ページ40
(43)参照です
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gr「立て万国の労働者〜立て万国の〜労働者ぁあ……さあ、立ち上がれ！」
"聞け万国の労働者"を歌いながら判子を調子よく押していく。
時々調子を上げてひらひらと手で調子をとっている。
トントンの最終チェックをくぐり抜けた書類が、これでもかというほど積まれていたが、少しずつ減ってきていてグルッペンは嬉しそうだ。
gr「暴虐の雲、光を覆い！」
続いて"ワルシャワ労働歌"を朗々と歌いながら書類にペンを走らせていく。
gr「敵の嵐は荒れ狂う〜！ひるまずすーすめ我らが友よ！」
最後はばんばんと机を叩いて歌った。
瞬間、バサッと何かが落ちる音がした。
タワーの如き書類からひょこりと顔を覗かせると、目を大きく見開いたAがいた。
『び、びっくりちた〜！』
どうやら机を叩いた時の大きな音に驚いたらしく、持ってきた書類を全て落としてしまったようだった。
グルッペンも苦笑して謝り、一緒に拾った。
gr「これは誰の書類だ？」
『ぱぱの！Aねぇ、ぱぱのおてちゅだいできたんだよ』
偉いでしょ！というAの頭を撫でて、秘蔵の小粒チョコをあげた。
これはチョコが有名な国からわざわざ輸入してくるもので、まだトントンにバレていないやつだ。
Aにはただのチョコだと言って、トントンに言わないように口止めしておいた。
『ねぇねぇぐりゅっぺん。しゃっきのおうたおちえて！』
gr「さっきの歌？」
"ワルシャワ労働歌"の事か？
あれを4歳児が歌う？
グルッペンは長く細い指を顎に這わせた。
そして唇が弧を描く。
gr「よし、いいだろう。教える。俺と1つ約束することが出来るのなら、だゾ」
『A、ちゃんとおやくしょくできるよ！』
ずいっと小指を差し出されたので、くすくすと笑って絡めてやった。
gr「約束は、皆に内緒にする事だゾ？じゃあ教えてやるから近付け」
『はいる、ぐりゅっぺん！』
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魚(プロフ) - 宇タさん» 伏線に気づいてくださって嬉しいです…！ありがとうございます！ (2021年9月24日 10時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - おお！ちゃんと続編の伏線がはってある！見つけた時、うおう！ってなっちゃいました (2021年9月23日 22時) (レス) @page44 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - zmとshp推しですわさん» ぎゃー…ありがとうございます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
zmとshp推しですわ(プロフ) - 初コメです！メチャクチャ好きです！感動して泣きましたね...(´Д⊂ヽもうこれは神作ですよ！番外編の最初、悲しい感じだったのに、火星人がぴぽぴぽの所で、見事に飲んでたお茶を吹きだしましたwwwもうすごいし面白いし、すごいです！（語彙力皆無） (2020年8月30日 19時) (レス) id: ee6423a59a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リアさん» う"っ…ありがとうございます…！ (2020年2月17日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2019年12月25日 16時
