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em「私の次がショッピくん。
彼はコネシマさんの後輩でして。
心のどこかで尊敬していた彼の誘いで加入しました。
最後がチーノくん。
兄さんと顔見知りで、諜報員の様な仕事をしていたのをトントンさんが引き抜きました」
知らなかった幹部の事。
Aにはまだ難しい単語や、意味の知らない言葉も沢山あったけれど、唯一分かることがある。
皆、グルッペン･フューラーという人物に惚れて加入したのだと。
加入時の方法や前職など関係ない。
em「14人が集まってからは早かった。
私とオスマンさん、グルッペンさんで戦略を考え、トントンさんやコネシマさんを先頭に城に攻め入りました。
国王をはじめとし、貴族や軍上層部を皆殺 しにして。
城を木っ端微塵に破壊して」
その時の光景はいつまで経っても忘れられない。
皆が生き生きしていて、2日かけて考えた戦略がぴたりと当てはまって。
敵が予想した通りに動いてくれて。
あっという間に城が崩れていく。
em「瓦礫と化したθ国の城の中心で、グルッペンさんが言った言葉が強く頭に残っていますよ。
紅い軍旗を掲げてこう言ったんです」
《我々は、荒廃と瓦礫の中から再び軍旗が立ち上がるだろう》
エーミールの脳裏には、勝ち誇った顔で堂々とそれを言い放つグルッペンの顔が焼き付いている。
あの時、自分はグルッペン･フューラーに忠誠を誓ったのだから。
em「それからたった5年で政治体制を変え、軍備を拡張し、今の我々国が誕生しました」
そういって締めくくったエーミールは、目を開けてAを見て酷く焦った。
深紅の瞳からぽたぽたと雫が垂れていたからである。
拭う事もせずに、ただ涙が頬を伝う。
em「A…？ど、どうしました…？どこか痛いとこでもありましたか？」
慌てて席を離れてAの傍にしゃがむ。
目元をそっと親指で拭ってやった。
『わか………んない…』
小さく嗚咽を漏らすAを抱き締める。
エーミールはそっと頭を撫でながら、考えていた。
きっと、彼女の奥深くに眠る神であった時のAが、今の話を聞いて落涙したのだろう、と。
しばらく、静かな図書館にはAの小さな嗚咽が響いていた。
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明けましておめでとうございます(*ˊᵕˋ* )
今年も頑張って更新していきます！
よろしくお願いします＼ ٩( ᐛ )و /／
追記
後のことを考えて内容を少し変更しました
2020.2.8
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魚(プロフ) - 宇タさん» 伏線に気づいてくださって嬉しいです…！ありがとうございます！ (2021年9月24日 10時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - おお！ちゃんと続編の伏線がはってある！見つけた時、うおう！ってなっちゃいました (2021年9月23日 22時) (レス) @page44 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - zmとshp推しですわさん» ぎゃー…ありがとうございます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
zmとshp推しですわ(プロフ) - 初コメです！メチャクチャ好きです！感動して泣きましたね...(´Д⊂ヽもうこれは神作ですよ！番外編の最初、悲しい感じだったのに、火星人がぴぽぴぽの所で、見事に飲んでたお茶を吹きだしましたwwwもうすごいし面白いし、すごいです！（語彙力皆無） (2020年8月30日 19時) (レス) id: ee6423a59a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リアさん» う"っ…ありがとうございます…！ (2020年2月17日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2019年12月25日 16時
