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しばらくそうしていたが、ぽつりとAが口を開いた。
『……うちな、神様は白や思うてんねん』
shp「白？」
突拍子もない呟きに一瞬呆ける。
Aが立ち上がって社の縁側に座ったので、倣うように隣に座った。
『せや。人間は皆それぞれ色の布を持ってると思うんよ。ショッピやったら薄い紫、トントンなら赤っていう風に』
深紅の瞳で虚空を見つめるAの横顔をじっと見つめた。
すらすらと紡がれるAの言葉を、じっと聞いた。
『その布に色んな感情が混ざって、染まって、1人の人間が完成するんやと思う。でも、神には感情がない。真っ白な布のままや。ま、感情持ったうちはきっと例外なんやろうけど』
そういってこちらを向いて微笑むAの顔は、色んな思いがぐちゃぐちゃに混ざっているような気がした。
神であった誇りと、人間になれた喜びと、神であった時の後悔と、人間になった事による困惑と。
『ただの白。いい事をすれば純白になって良い神に。悪いことをすれば真っ黒になって邪神に。うちはどっちかに染まるのが怖かった』
どちらかに染まるということは、どちらかの生き方しか出来ないということだ。
それは酷く怖い事だと思う。
『でもな、最近薄紫に染まってる気がするんよ。誰のせいやろうなぁ？』
ちらりとこちらを見て意地悪に笑うAを愛おしいと思う。
戦争に出る軍人だから、大切な人は作るまいと思っていた。
明日が確約出来ない身だから。
それでも、この儚げな人を守るためにそばにいたいと思った。
ショッピは弧を描く口に唇を押し付け、至近距離で微笑む。
shp「俺も白く染まってってんけど。どう責任取ってくれるん？」
『…っ………うちが消えるまで…ずーっと傍にいちゃる…！消えてもずっとずーっとショッピの傍にいちゃるやん！』
ぎゅーっと抱き着いてくるAを抱き上げ、その場でくるくると回る。
それはまるで絵画のようで、一時の泡沫の夢のようで。
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魚(プロフ) - 宇タさん» 伏線に気づいてくださって嬉しいです…！ありがとうございます！ (2021年9月24日 10時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - おお！ちゃんと続編の伏線がはってある！見つけた時、うおう！ってなっちゃいました (2021年9月23日 22時) (レス) @page44 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - zmとshp推しですわさん» ぎゃー…ありがとうございます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
zmとshp推しですわ(プロフ) - 初コメです！メチャクチャ好きです！感動して泣きましたね...(´Д⊂ヽもうこれは神作ですよ！番外編の最初、悲しい感じだったのに、火星人がぴぽぴぽの所で、見事に飲んでたお茶を吹きだしましたwwwもうすごいし面白いし、すごいです！（語彙力皆無） (2020年8月30日 19時) (レス) id: ee6423a59a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リアさん» う"っ…ありがとうございます…！ (2020年2月17日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2019年12月25日 16時
