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zm「面倒やからAに決めてもらうんだぜ！」
『……………はぇ？』
扉の外にはゾムとA。
ゾムはAを小脇に抱え、もう片方には車椅子を担いでいた。
当の本人は何が何だかわからない様で、目を白黒させている。
gr「それがいい！さあお前ら、そこに1列に並べ！」
目を輝かせたグルッペンの一声で、内ゲバメンバーが慌てて1列に並び始める。
何故かご丁寧に背の順。
os「急に呼んでごめんめう」
『ほんまやで？お昼寝しとったのに…』
ゾムによって車椅子に乗せられたAの足元に、オスマンがしゃがんだ。
Aはぷくっと頬を膨らませ、半壊した会議室に改めて目線を向ける。
途端げんなりと肩を落とした。
『…まぁた派手にやらかしおってからに…』
緑の瞳で手を振るうと、部屋が少しずつ再生された。
下に落ちたであろう書類も丁寧に乾かして置いてくれた。
オスマンは一家に一台Aが欲しいと心の中で呟いた。
『…で？うちを連れてきたほんまの理由は？』
os「Aちゃんは、護衛この中やったら誰がいい？」
またもやぽかんと口を開ける。
それもそうだろう。
いきなりこの中で誰が好きかなんて聞かれて、戸惑わない人などいない。
『………遠慮せんでええん？』
os「うん、もちろんめう」
gr「というかさっさと決めてやれ」
『…あいわかった。じゃあ皆目ぇ瞑ってえや』
1列に並んだメンバーがぎゅっと目を瞑った。
カラカラと車椅子が動く音だけが室内に響く。
os「その人でいいめう？」
『……うん』
ショッピが目を開くと、ぱっと顔を背けるAが、ショッピの袖を握っていた。
全員が目を開いたらしく、会議室は阿鼻叫喚の地獄絵図。
その喧騒の中で、ショッピはAの目の前にしゃがんだ。
shp「俺でいいんすか？」
『…ショッピがええの』
そう、顔を背けながら小さく呟くAの耳はほんのりと赤くて、ショッピはほんの少し頬を緩めた。
ああ、この間口付けて正解だった。
こんなにも可愛い反応が見られるとは。
ショッピは心の中で小躍りしたが、決して顔には出さず、無表情だった。
こうしてΩ国外交メンバーは決まったのだが、選ばれなかった幹部がしばらく使い物にならず、書類は溜まりに溜まった。
その時溜まった書類が、後にトントンの首を締めることになるとは、まだ誰も知らなかった。
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魚(プロフ) - 宇タさん» 伏線に気づいてくださって嬉しいです…！ありがとうございます！ (2021年9月24日 10時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - おお！ちゃんと続編の伏線がはってある！見つけた時、うおう！ってなっちゃいました (2021年9月23日 22時) (レス) @page44 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - zmとshp推しですわさん» ぎゃー…ありがとうございます！ (2020年8月30日 20時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
zmとshp推しですわ(プロフ) - 初コメです！メチャクチャ好きです！感動して泣きましたね...(´Д⊂ヽもうこれは神作ですよ！番外編の最初、悲しい感じだったのに、火星人がぴぽぴぽの所で、見事に飲んでたお茶を吹きだしましたwwwもうすごいし面白いし、すごいです！（語彙力皆無） (2020年8月30日 19時) (レス) id: ee6423a59a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - リアさん» う"っ…ありがとうございます…！ (2020年2月17日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2019年12月25日 16時
