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Aside
それから数日後。
僕は無事に演劇部に入部して、少しずつ演技のお稽古をしていた。
今日は簡単な台本を朗読しつつ、わたる先輩と合わせる練習。
こうして毎日お稽古して思ったけど、ほんとにわたる先輩って凄い…！
どんな役でも、その口から発せられる音の波は消えなくて、いつだって僕はそれに溺れてしまう。
それが悔しくって悔しくって仕方がない。
…僕も、いつかは誰かを溺れさせちゃうくらいの役者になれたらいいな〜…！
そんなふうにお稽古をしてる時だった。
『"＿＿＿＿＿＿!"』
渉「"＿＿＿、…おや」
台本の読み合わせをしてたわたる先輩が、ふと顔をあげる。
それに倣って僕も顔をあげれば、見知った人が扉を開いてた。
？「ここが演劇部だろうか」
『…あれ？氷鷹くん…？』
そこに立っていたのは、僕と同じクラスの氷鷹北斗くん。
紺のさらさらの髪を左サイドだけ三つ編みにしてる、不思議なスタイル。
…格好いいなぁ…、王子様みたい…
北斗「む、雪月か。雪月も演劇部に在籍しているのか？」
『えっと…うん！あっ、わたる先輩、こちら、僕の同級生の…」
渉「ええ、存じ上げておりますとも☆」
すいっとわたる先輩が僕をその背に隠した。
…なんでだろ？
渉「かの有名な女優とスーパーアイドル氷鷹誠矢の間に産まれたハイブリッド、氷鷹北斗くんですね？」
北斗「ああ。あなたが演劇部の部長か」
渉「ええ…私が演劇部部長、日々樹渉と申します☆本日はどのようなご要件で？」
わたる先輩が僕をゆっくりと後ろに下がらせる。
抵抗する気はなくてゆっくり下がっていくけど…
真意が分かんないな…
氷鷹くんとは別にクラスでも話してるし、悪い子じゃないんだけど…
北斗「俺を演劇部に入れてくれ」
渉「…入れる分には構いませんが。その前に、あなたに演技の素質があるか見極めさせて下さいね？」
北斗「ああ、望むところだ。母が大女優だからな、その血を引く俺は上手いぞ…☆」
わたる先輩が練習用の台本を氷鷹くんに渡して、彼が目を通してから演技を始めた。
あの数分で台本を全部読み終えて、尚且つすっとすぐに演技出来るのは凄い。
僕だってまだまだ読み込みが甘かったり、自分の中で役が固まらなかったりしてわたる先輩から言われるのに…
でも＿＿＿
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海月(プロフ) - 久々の更新とても嬉しいです！作者様のペースで大丈夫ですのでお身体に気をつけて更新していってくださいね！応援しております！ (12月12日 17時) (
レス) id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - 久々の投稿めちゃくちゃ嬉しいです！応援してます!! (12月12日 0時) (レス) @page35 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - いちごみるくさん» 本当にお待たせしてしまって申し訳ないです…頑張ります！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 久しぶりの更新に大歓喜です！ありがとうございます！魚さんの書く小説本当に全部好きです！続き楽しみにしています！ (9月21日 18時) (レス) @page33 id: de7f25a96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年12月16日 20時
