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仁兎side
ぼんやりとガーデンテラスに座り込む。
あの秋から、おれは魂が抜けたように過ごしてた。
お師さんやみかちんには悪いと思いつつも…どうしてもValkyrieには戻れない。
だって……あんなことが、あったのに…
そうやってぼんやりとしてたら、渉ちんに言われたんだ。
渉《子ウサギさんに、少しお願いしたいことがありまして》
いつになく真剣な顔をしてたし、おれもそんなに非道じゃないから頷いた。
今日はその約束の日なんだけど…
おかしいなぁ…もう来てもいい時間なのに。
なんて、またぼんやり空を眺めていた時だった。
渉「子ウサギさん」
楽しげな声と共に聞こえる2人分の靴音。
いつもはいきなり現れるのに、今日だけは違った。
仁兎「……？」
渉「ええ。この間、お願いしたい事があると言ったでしょう？」
渉ちんは、おれの目線とか表情だけで何を言いたいか汲み取ってくれる。
ありがたいなぁ…
渉「この子と、ユニットを組んでいただきたいのです」
そう言って渉ちんがおれに見せたのは、おれよりも小さな子だった。
ぱちぱちと不思議そうに大きくてくりくりした水色の瞳を瞬かせて、小鳥みたいに小首を傾げる。
風に髪が揺れる度にきらきら光って…なんて、可愛いんだろ。
仁兎「……」
『…？あの、はじめまして！僕、演劇部の雪月Aって言います！』
仁兎「…？」
雪月A、と名乗ったその子は勢いよく頭を下げた。
…他のやつらみたく驚く訳でも、畏怖の瞳をする訳でもなく。
それが不思議で、じっと見つめてしまった。
『 …あれ、聞こえてないのかな…』
何も言わずにいたおれの耳が聞こえてないとでも思ったのか、雪月は手を動かし始めた。
身振り手振りで一生懸命伝えようとしてくれてる。
…な、んで
仁兎「…にゃんで…」
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海月(プロフ) - 久々の更新とても嬉しいです！作者様のペースで大丈夫ですのでお身体に気をつけて更新していってくださいね！応援しております！ (12月12日 17時) (
レス) id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - 久々の投稿めちゃくちゃ嬉しいです！応援してます!! (12月12日 0時) (レス) @page35 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - いちごみるくさん» 本当にお待たせしてしまって申し訳ないです…頑張ります！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 久しぶりの更新に大歓喜です！ありがとうございます！魚さんの書く小説本当に全部好きです！続き楽しみにしています！ (9月21日 18時) (レス) @page33 id: de7f25a96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年12月16日 20時
