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渉「彼は生憎出払っておりまして…☆何か伝言でも？」
敬人「…ああ。あの生徒は…雪月家の者だろう。昨夜、1人で礼射をしていたのを見たからな」
その言葉に思わず拳を握りしめた。
…なるほど、そういう事ですか…
全く…Aくんも、最近私の目を盗むのが上手くなりましたねぇ…
敬人「もしも可能ならば、週に何度か弓道部を見に来てくれないだろうか。…そう伝えてくれ」
渉「畏まりました☆」
敬人「ああ。邪魔をしたな」
ひらりと手を振って彼が踵を返した。
パタン、と扉がまた閉まると同時に、今度はボックスの蓋が開く。
渉「…Aくん」
『うっ…ごめんなさい…』
しょんぼりと肩を落とした彼を、どうして叱れるでしょう？
彼の生家、雪月家は日本屈指の弓道名家。
その嫡男である彼もまた、現在日本に数える程しかいない範士＿＿＿日本屈指の腕前を持つ有段者なのです。
そんなAくんから弓道を取り上げるなど…どだい無理な話でしょう？
けれど彼は演劇部員であり、今はこの部室から出ることを許していない…
それに、蓮巳くんは……皇帝陛下と幼馴染だと言いますから。
なるべく、繋がりは無くしておきたいですねぇ…
『…わたる先輩…ごめんなさい…』
何も言わない私が怒っているのだと勘違いしたのか、Aくんが小さな体を更に小さくして呟いた。
うるうると揺れる瞳に、何も言えなくなる。
…全く、Aくんは自覚してないのでしょうけれど…
そんな顔をされてしまっては…困るでしょうに…
渉「…時々だけですよ？貴方から、弓道は切っても切れないでしょうしねぇ…」
『えっ…ほ、本当に…？』
渉「はい☆ただし、射る時は私が同伴することが条件です。分かりましたね？」
『〜〜…っ…はい！』
わたる先輩大好きっ！
なんて言って私に抱きついてくるAくんが愛おしい。
…だからこそ、私は彼を守らねばならないのです。
例えそれが、
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海月(プロフ) - 久々の更新とても嬉しいです！作者様のペースで大丈夫ですのでお身体に気をつけて更新していってくださいね！応援しております！ (12月12日 17時) (
レス) id: 35dd37fd2f (このIDを非表示/違反報告)
Lemon!?(プロフ) - 久々の投稿めちゃくちゃ嬉しいです！応援してます!! (12月12日 0時) (レス) @page35 id: 1d8fe9d267 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - いちごみるくさん» 本当にお待たせしてしまって申し訳ないです…頑張ります！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ハルさん» ありがとうございます！ゆっくりですが、よろしくお願いします！ (11月22日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - 久しぶりの更新に大歓喜です！ありがとうございます！魚さんの書く小説本当に全部好きです！続き楽しみにしています！ (9月21日 18時) (レス) @page33 id: de7f25a96e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年12月16日 20時
