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燐音side
燐音「A！」
院内は走らないでください！なんつー看護師さんの声なんか聞かず、俺っちとニキはとある病室に飛び込んだ。
小さな個室にベッドが1つ。
もう誰かが見舞いに来てたのか、ガーベラの花束が置いてあった。
それと、ベッドごと起こして目をぱちくりさせてる奴がいた。
『んぁ、燐音〜！来てくれたんだな！』
にへらっと笑うのは、長年の親友、A。
ニキが隣で、ひっと声をあげた。
ニキ「…A、くん…」
燐音「だ…大丈夫なのかよ、それ…」
ベッドにいるAは…正直重症だった。
頭には包帯を片目まで巻いて、右腕はギブス、左腕にはいくつもの包帯と点滴の管。
体は流石に入院服で見えねェけど、足は…
あの日…俺っちがAを呼び出した日。
Aは事故にあった。
…ESの工事用足場が崩れ落ちて、たまたま下を歩いてたAが下敷きになったんだ。
幸い命に別状はなかったし、包帯を巻いてる目も失明まではいかなかった。
…ちょっくら傷が残るくらいで。
ただ数日間は意識が戻らなかったみてェで、俺っちたちも面会出来なかったんだよな。
バイト先の店主さんが、一応付き添い人としてずっといてくれたみてェだけど。
…命に別状はなかったんだから、喜ばなきゃならないのかもしれねェ。
けど…
燐音「…右足」
『あははぜ〜んぜん大丈夫だぞ〜？まぁ右足くらい別にいらね〜って！』
ぽむぽむ、とAが自分の右足を叩く。
＿＿＿Aの右足は、もう二度と動かない。
足場の当たりどころが悪かったらしく、右足に重い麻痺が残った。
…つーか、もう動かない…らしい。
もう二度と両足で地面を感じられねェし、もう二度とその足で走ったり踊ったりできねェ。
…つまり、アイドルとしての死を意味していた。
なのに…
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金糸雀(プロフ) - やはりそうでしたか！嬉しかったもので記載読まずにコメ書いちゃいました😅 (2021年10月18日 22時) (
レス) id: aa2ec4448a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 金糸雀さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！記載の通り、引用をさせて頂きました！！気付いて下さって嬉しいです！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 俎板さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: aa2ec4448a (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年10月18日 22時) (レス) @page19 id: 53028413f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年10月18日 17時
