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バチン！と音が鳴って、燐音が左頬を押さえた。
…仕返しだ馬鹿。
呆然とする燐音を抱きしめてやれば、ほんの少しだけ肩が震える。
『…おかえり、燐音』
燐音「…っごめん、な。俺…Aのこと、考えられてなかった…っ」
『ううん、いいんだよ。俺の代わりに怒ってくれてありがとな』
ぽんぽん、と燐音の背中を叩けば、ぐすぐすなんて鼻をすする。
…ったくよぅ、いつまで経ってもこどもなんだからさ。
『ほれ、ニキと零にも謝れ』
燐音「…わり」
ニキ「全く困るっすよ！せっかく作ったご飯はちっとも食べてくれないし！僕にも何も言ってくれないし！」
零「ニキくんの言う通りじゃ、馬鹿燐音先輩。我輩らとて、人間なんじゃよ」
燐音「う…はい」
燐音が小さくなってる。
…ぷ、馬鹿みてぇ…
燐音「あ、てめA！今ぜってぇ笑ったろ！」
ニキ「燐音くん！反省してるんすか！？」
燐音「ごめんなさい」
『ぶっ…あははははは！』
零「流石の燐音先輩もニキくんには勝てぬようじゃのう？」
さっきまではどこか張り詰めてた病室に、笑い声が響く。
…大切なものって、ほんとにこういうもんを言うんだよな、きっと。
『…あのな、俺はこんな体になっちまったけど。…もう少し、生きてみようかなって』
かつて、俺は生きることに無気力だった。
いつか死ぬならそれでいいと思った。
けど…当たり前の日々は…こんなにも素晴らしくて、楽しくて…幸せだって気づいたから。
『お前たちが俺に教えてくれたんだ。…大好きだよ、ほんとに。ありがとうな』
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金糸雀(プロフ) - やはりそうでしたか！嬉しかったもので記載読まずにコメ書いちゃいました😅 (2021年10月18日 22時) (
レス) id: aa2ec4448a (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 金糸雀さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！記載の通り、引用をさせて頂きました！！気付いて下さって嬉しいです！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 俎板さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
金糸雀(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年10月18日 22時) (レス) id: aa2ec4448a (このIDを非表示/違反報告)
俎板(プロフ) - 完結おめでとうございます！ (2021年10月18日 22時) (レス) @page19 id: 53028413f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年10月18日 17時
