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Aside
息がきれる。
屋上で急いで衣装を半分だけ着て、上着だけ引っ掴んでひたすら走った。
階段なんか降りないで、手すりに座って滑り降りて。
とりあえず、Trickstarの控え室になってた教室に制服を投げ込んで。
途中何度も転びかけたけど、意地でも転べなかった。
だって転んだら、転校生がせっかく作ってくれたこの衣装が破れちゃうじゃん！
『っ、すみません！通してください！』
講堂に詰めかける人たちをかき分けて、何とか講堂の中に入る。
ちょうどfineとUNDEADの準決勝が終わったところみたいで、まだTrickstarは登壇してなかった。
それに安心したけど安心してる場合じゃなくね！？
だって準決勝が終わったってことはすぐ決勝戦はじまっちゃうじゃん！
ごめんなさい、すみません！とやっぱり人をかき分けて、なんとか舞台裏に到着した時、俺の目に飛び込んで来たのは…
明星「……遅いぞ、こんにゃろ☆」
真「殴った！？」
スバルが北斗を殴ってる光景。
『……ええぇ…？』
思わず声が出た俺に気付いたのか、ばっとTrickstarの4人が俺の方を向いた。
真緒「……A」
『……ぁ…』
喉が凍りついたみたいに動かない。
…勢いに任せて屋上から走ってきたけど、俺は…皆を、一時期だけでも裏切ってたんだ。
さっきは弓弦を言い訳に使ったけど、裏切ったことには変わらないから。
明星「ガッキ＿＿＿」
『っ…ごめん！おそくなってっ…ごめ、ん…』
がばっと頭を下げる。
体の底から震えが混み上がってきて、皆を直視出来なかった。
『…っ…皆が俺に、この衣装を着るなっていうなら脱ぐし、ちゃんと消えるから…！だから…この決勝だけはっ…ここに、皆と一緒に居させて、下さい…！』
更に深く深く頭を下げ続ける。
拭い忘れてた汗が鼻を伝って、ぽた、と床に落ちた。
痛いほどの静寂と反対に、ステージの向こうからは俺たちを待ちわびる声が聞こえてくる。
それが、苦しくて、怖かった。
明星「…ガッキ〜」
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さや - 了解です！ありがとうございます！ (2021年10月31日 9時) (
レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
魚 - さやさん» リクエストの件ですが、そんなにすぐには書けないと思います…大蛇が完結でき次第新作として出せるよう準備中ですので、お待ち頂ければと… (2021年10月31日 8時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
さや - 魚様Ra*bitsの小説は書けないのでしょうかそれと、少しの間更新されていなかったので心配しました〜！ (2021年10月30日 20時) (レス) id: 0ecd0e312f (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - なるほど…茨ですか…同担拒否過激ツンデレ厄介オタクになること間違いありません(真顔) (2021年10月20日 18時) (レス) id: 65b465303e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 鮭さん» 作者的には、茨が過激派限界オタクしてたらめちゃくちゃおもしろいな〜…と思いますね（真顔） (2021年10月20日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年9月26日 12時
