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燐音side
Aに連れられて、色んなところを見てまわる。
ゲーセンだったり、カラオケ？だったり、ボウリングだったり、ファストフードだったり…
故郷には一切なかったものが沢山あって、俺の目には眩しかった。
飯も、同居人…ニキが作ってくれるのよりはランクは下がるのかもしれないけど、でも故郷では絶対に出てこないようなものばかりで。
初めてちゃんと、"外の世界"を見た気がした。
まぁ…無駄に歩いたんだけど。
『あ"〜〜歩いた！つっかれた〜！』
ニキの家の近くにある公園のベンチに、Aが座り込む。
家どこ？って聞かれたから答えたらわざわざ近くまで送ってくれたらしい。
めっちゃ良い奴。
めっちゃ良い奴なんだけどさ…
A…壊滅的な方向音痴なんだな…
俺の手を引いて自信満々に歩いていくから、俺も安心して手を引かれるがままについて行ったんだけど…
ゲーセンに着くまでに3時間かかったぞ…？
よくよく見れば夢ノ咲から歩いて20分のとこにあったんだけどさ…
地図あったから渡したら上下逆さまに見始めるし。
結局俺が地図見たよ。
『燐音は？疲れてねェの？めっちゃ歩かせちまったけど…』
燐音「俺は別に大丈夫。なんか飲み物買ってくる？」
『げ、体力お化けじゃん…んや、大丈夫！ちょっと休めばへーきへーき』
そう言いつつも、Aはちょっとしんどそう。
まぁあれだけ歩いたらそうなるよな…
…やっぱ買ってきた方がいいかな。
ニキからちょっとお小遣い？貰ったし。
お金の価値観はまだちょっと理解ができないけど、習うより慣れろな気もするしな。
そう思って歩き出そうとした時だった。
燐音「…あ、蟻だ」
俺の足元に蟻が行列を作ってる。
…おお、都会でも蟻っているんだな〜…
ものすごく大きなビルに囲まれた都会じゃ、こういう虫たちもいないんじゃ…って思ってたからちょっと懐かしい。
久しぶりに出会った蟻に感動してしゃがみ込めば、Aが近づいてきた。
『…なにそれ』
燐音「蟻」
『…ふぅん』
Aの影が俺の影に重なる。
おもむろにAが片足を上げた。
そして、そのまま間髪入れずに…足を蟻の行列の上へと踏みおろした。
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魚(プロフ) - ぬんさん» こちらこそありがとうございます！頑張ります！ (2021年9月13日 9時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 羊の王さん» ありがとうございます！頑張りますね☆ (2021年9月13日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - みんとぅすさん» ありがとうございます！更新頻度は遅めかも知れませんが、頑張ります！ (2021年9月13日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
ぬん - 新作助かります！ありがとうございます！！！！！ (2021年9月12日 15時) (レス) id: 8fd0aff687 (このIDを非表示/違反報告)
羊の王(プロフ) - 大蛇でも面白いのに次の新作がもしもの世界とは…凄い…更新頑張ってください (2021年9月10日 21時) (レス) id: ec6c1dbb5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年9月10日 17時
