↓ ページ4
藍良「こ、こはくっち？」
ガっとラブはんの肩を掴む。
もちろん、柔い力でやけど。
わしが本気で掴んでもうたら、ラブはんの細っこい腕なんざ簡単に折れてまう。
桜河「あんただけはあいつに近づかんといて」
ラブはんの愛くるしい瞳が大きく開かれた。
でも、止めるっち選択は、今のわしにはあらへん。
それほどまでに、貴族の当主っち種族は非道なんや。
ましてや…
桜河「あんな大規模な貴族の当主…何をしでかすかわからへん。わしみたく座敷牢に閉じ込められて＿＿＿」
藍良「こはくっち。違うよ」
桜河「…はぇ…？」
今までわしがラブはんの肩を掴んどったのに、いつの間にかラブはんがわしの腕を掴んどった。
ラブはんが、どこか怒ったみたいにわしを見る。
藍良「あの人は、違うよ」
桜河「…な、に言うてはるの。ラブはんは貴族の当主を知らんからそういうこと＿＿＿」
藍良「うん。おれは貴族については知らない。なにも知らないよ。でも、これだけは言えるんだよォ…？」
ラブはんの瞳が揺れて、歪んだ。
藍良「藤宮Aは、きっとこはくっちと一緒なんだよォ…あの人は、ずっとずっと、独りぼっちだったんだァ…」
ラブはんがそっと教えてくれる。
…聞けば聞くほどに分からんかった。
なんで、そんな…
わしと同じような境遇やったはずやのに…なんでそんなに、真っ直ぐなんやろう。
なんでそんなに、歪んどらんのやろ。
気づけば左目から雫が溢れとって、ラブはんがそっと拭って、抱きしめてくれた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
おはこんばんにちは！
駄作者、魚です！
お知らせします(小声)
作者、ついに重い腰をあげてTwitterを開設しました(小声)
後書きで語れなかった(というか忘れてた)裏話や設定なども随時更新する予定です
下にID載せておきますので、もし良ければ…(小声)
フレイヤから来ました！と声をかけていただければフォロバしますので、是非……(小声)
@fish_pipipipipi
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 732人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
魚(プロフ) - あめんぼさん» ご愛読頂きましてありがとうございました！ (2021年8月21日 17時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
あめんぼ(プロフ) - とても面白かったです。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: 446f4af563 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 初坊さん» ご愛読頂きましてありがとうございました！そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年8月19日 19時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
初坊(プロフ) - 完結、おめでとうございます！とても素敵な作品でいつも更新楽しみにしていました。この作品にであえて本当によかったです！ (2021年8月18日 19時) (レス) id: 8f51cef084 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - さばかんさん» ご愛読頂きましてありがとうございました！そう言っていただけて嬉しいですー！新作でもよろしくお願いします！ (2021年8月18日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：魚
| 作成日時：2021年8月11日 12時
