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零が驚いたみたいに目を見開いて、俺の手を握った。
『………俺、はな、零。"西の御家"っちゅう貴族の嫡男なんや』
零が一層俺の手を握る力を優しくする。
その温さと優しさに促されて、俺は口を開いとった。
今まであったことから、家を出た理由、今まで俺を作り上げてきた小さな世界のことも。
零「……」
『っ…俺は、じゆうでいたい…っ…そう、思うのは、あかんこと…なんかな』
話しとる間にじわじわと溜まっとった涙が、頬を伝って落ちていく。
＿＿＿自由でいたかった。
俺の今までの14年間が、ガラガラと音を立てて崩れ去っていく。
そんな感覚がしたんや。
＿＿＿怖かった。
今まで俺が信じとったことが全て無くなっていくのが。
また1から作りあげればええ、なんて言えば簡単なのかもしれん。
でも…そんな重い荷物を、俺独りで持つことはどうしてもできひんかった。
零「…ちっとも悪いことじゃね〜さ」
零が俺の手をきゅうっと握った。
込める力は優しいまま、でもほんの少しだけ縋るように。
零「お前もそう思ってるならさ、俺たちはきっと親友になれるよ」
『…しん、ゆ…？』
零「ああ」
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魚(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！！はわわわわわっ…嬉しいです…！これからも頑張った更新しますので、よろしくお願いします！ (2021年6月28日 21時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
永久 - 続編ありがとうございます！そしていつも最高の作品をありがとうございます！最近ノスタルジアや崇拝も読ませていただき、ますます魚さんの作品が楽しみになりました！ (2021年6月26日 14時) (レス) id: 8eb18355f8 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ねこまるさん» わぁ…！前作、前々作ともにありがとうございます！頑張って更新していきますね！ (2021年6月21日 12時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - 続編ー！嬉しいです！夢主君尊い…。崇拝もノスタルジアも読ませて頂いていました。どちらも私の好きな作品のひとつです! (2021年6月20日 14時) (レス) id: ccf2dbd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年6月20日 12時
