《6》 ページ12
Aside
凛月「じゃあ、俺お風呂行ってくるね〜♪」
零「おう」
凛月くん…あいや、凛月がご機嫌で湯浴みに行った。
呼び捨てやないと嫌なんやって。
なんでやろ？
零「…っし、2人っきりになったわけだ。なぁ、A」
『…？』
零「なんでお前そんなカタコトなんだよ。産まれてから1度も喋ったことね〜ってわけじゃないだろ？」
ついに来たか、と思った。
いつか聞かれることやとは思っとった。
何となく零は気づいとるんやろうけど。
気づいとる上で聞かんとってくれたんやろうけど。
…でも、こうして家族として迎え入れてくれた以上、もう隠し事はできひんかった。
出来れば…出来ればもっとあとが良かってんけどなぁ…
『……』
零「……A、俺はな」
どう言おうか迷っとったのを言いたくないんやと勘違いした零が、ぽつんと話し出した。
零の話。
その特異稀な体質から、吸血鬼みたいな一族だってこと。
弟が何よりも可愛くて大好きなこと。
でも自分は次期当主で色々なことにがんじがらめになっていること。
周りの人間は、零をまるで神さまかのように扱っていること。
それが嫌で嫌でしょうがないこと。
零「…だから俺は
…夢ノ咲学院だけでは、子供らしく夢を追いかけてみたい。そう願うのは、駄目なことか？」
零が困ったみたいに笑った。
駄目なことか？なんて聞かれても、俺にはどうも答えられへん。
貴族の嫡男としての生き方しかしらん俺にとって、ものの善し悪しなんか分からん。
何が良くて、何が駄目なのか。
でも、これだけは分かったんや。
『…駄目なわけ、あらへん』
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魚(プロフ) - 永久さん» ありがとうございます！！はわわわわわっ…嬉しいです…！これからも頑張った更新しますので、よろしくお願いします！ (2021年6月28日 21時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
永久 - 続編ありがとうございます！そしていつも最高の作品をありがとうございます！最近ノスタルジアや崇拝も読ませていただき、ますます魚さんの作品が楽しみになりました！ (2021年6月26日 14時) (レス) id: 8eb18355f8 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - ねこまるさん» わぁ…！前作、前々作ともにありがとうございます！頑張って更新していきますね！ (2021年6月21日 12時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる - 続編ー！嬉しいです！夢主君尊い…。崇拝もノスタルジアも読ませて頂いていました。どちらも私の好きな作品のひとつです! (2021年6月20日 14時) (レス) id: ccf2dbd148 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2021年6月20日 12時
