【あんスタ】偶像崇拝Ⅲ (ページ29)

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また痛み始めた心臓を収めるために目を閉じてレオに体を預けた。

よしよし、って頭を撫でてくれるから安心する。

泉「…たしかにねぇ………れおくんはファンからもう王さまって呼ばれちゃってるから変えられないし……」

レオ「でもAは俺の王っていうのは変えたくない！だって俺が守らなきゃ"こいつ"がいなくなっちゃうし」

泉「何言ってるわけぇ？AくんはAくんじゃん」

目を閉じながらでも分かる。

レオが小さくため息をついたのが。

いいんだよ、レオ。

お前が"俺"を覚えていてくれて、守ってくれるのならそれでいい。

あ"ー…目を開けるのも億劫だ………

凛月「んー……Knightsの王さまが月ぴ～な訳でしょ？って事は、騎士王ってことじゃん」

レオ「騎士王！いいな、それ☆」

泉「ちょっとれおくん黙っててくれる？話が進まないんだけどぉ。ともあれ、その騎士王の仕える相手ってことは、主ってことになるんじゃないのぉ？」

ゆっくりと目を開けば、俺の顔を覗き込んでいる3人と目が合った。

ペリドットは不安そうに、空色は楽しそうに、紅玉は嬉しそうに。

凛月「ふふ、主さま♪」

『………なんだか擽ったいですね』

泉「いいんじゃない？ティアマトだとかよりかはマシでしょぉ？ねぇ？Knightsの主さま？」

レオ「……Aはおれだけの王だったのに！」

むすっとしたレオの頭を撫でておく。

こうして俺はKnightsから主さまだなんて呼ばれるようになったわけなんだけど。

やっぱり未だに慣れない。

でもさ、こうやって主さま～って呼ばれるのが嬉しかったりするし、Knightsとの思い出が詰まってる。

………いい思い出も、悪い思い出も。