【あんスタ】偶像崇拝Ⅲ (ページ26)

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レオ「……A、おまえやっぱり馬鹿だな！」

困ったように笑うレオに瞠目した。

レオが立ち上がって、俺の前に跪いたから。

五奇人のそれと違うのは、手にもったペンを胸に掲げたところ。

それはまるで、騎士が君主に忠誠を誓う儀式のようで………………

レオ「Aが"おまえ"を守らないと言うのなら、おれが"おまえ"を守る。そう、誓う。そのためのKnightになろう」

力強い瞳に気圧されて、俺は思わず頷いた。

途端にレオがにぱっと笑う。

つかそのペン…あの時レオにあげたボールペンじゃん。

『そのペン……ずっと持ってたんですね』

レオ「ん？ああ、Aと初めて会った時の思い出だからな☆インク交換とかはしたんだけど、外側はずーーーっとこれ！」

『………レオも大概バカですね』

レオ「わはは☆Aと一緒だなっ」

思わずくすくすと笑ってしまう。

＿＿＿親友に戻った…でいいんだろうか。

でも、彼は"俺"の1番傍に居ると誓ってくれた。

それだけで十分な気がする。

俺は王で、レオは騎士。

その関係は少し寂しいけど、でも嬉しかった。

レオ「なぁ、我が王。おれの前だけでは"おまえ"でいいんだぞ」

な？と優しく笑ってくれるこいつが何よりも愛おしくて、嬉しくて。

じわじわと視界が歪んでいく。

『…そうする。ありがとな、レオ』

レオ「わはは☆泣くなよ～！」

『泣いてないわばーーか』

レオと久しぶりにレッスン室で馬鹿をやって、2人で大爆笑して。

防音だからって叫んでみたり、くるくる踊ってみたり。

不思議と心臓は痛まなくて、楽しくって。

結局2人して疲れ果ててその場で寝ちゃってさ。

後から来た泉にゲンコツ落とされちゃったんだよね。

でもそれがまた久しぶりで、楽しくて！

5ヶ月前に戻れたみたいで、嬉しかったんだ。