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Aside
ロボロ様に手を引かれるまま、長く続く地下のトンネルを歩く。
滑らかに舗装されたトンネルに、2つの靴音が軽やかに響いていた。
何か話さなきゃ……そう思っても、何故か言葉が出てこなくて。
結局ロボロ様が話しかけてくれた。
rbr「この花嫁伝承が終わってもさ、時々遊びに来てや。おばちゃん達、あんさんのこと気に入ってるっぽいし」
『でも……ご迷惑では？』
rbr「迷惑なわけないやろ！」
むしろ大歓迎や！なんて言って微笑んでくれる彼に、心が落ち着くのを感じた。
ほんと…お世話になりっぱなしだなぁ…
『そう言えば……どうして雑面をしてるんですか…？』
そう問えば、ロボロ様がちょっと困ったように笑った。
……聞いちゃだめだったかな。
rbr「おばちゃん達見てたから分かると思うんやけど。ホビット族の瞳は桃色やろ？
でな、時々産まれてくるんや。宝石眼っていうのが」
確かにロボロ様の瞳は、他のホビット族の皆さんよりも輝いている。
宝石眼………
やっぱり異界だからなのかな。
rbr「宝石眼は高く売れるんや。だから保護の為にって、おばちゃん達が作ってくれてん！」
ええ人達やろ？とはにかんだロボロ様は嬉しそうで、心底ホビット族の人達が好きなんだと、そう感じた。
rbr「次会うたらさ、一緒に宝石取りに行こっか！うちの種族が住んどるところは金リンゴの産地やけど、宝石も多いんや！
旦那さんになる人に内緒で採ってさ、サプライズしようや！」
『…はい…！』
なんて楽しく話してたらうっすらと光が見えてきた。
光に近づくにつれて道は階段になり、傾斜がきつくなってくる。
……修行だと思えばなんとか……なる……
トンネルの最後までようやく来れた。
私の息はきれてるのに、ロボロ様はけろっとしてる。
…………………筋肉お化け…
rbr「俺がお供出来るのはここまでや。あとはシャオロンに伝えとるから。じゃ、またな！」
最後にばしっと私の背中を叩いて、彼は帰っていった。
小さな背中に向けて頭を下げる。
お世話になりましたって呟いて。
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魚(プロフ) - もも王さん» ありがとうございます！ (2020年6月18日 18時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - 魚さん» いえいえ！推しはもちろん好きですが、この作品も大好きなので応援しています！結構初期の方から見ていたので、これからも頑張ってください！ (2020年6月18日 16時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - もも王さん» うあー…なんだか申し訳ないです…あともう少しで完結すると思うので、これからもよろしくお願いします… (2020年6月18日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - Ohh・・・推しが二人も娶らない宣言してしまった・・・。それでもいい！見続ける！！頑張ってください！ (2020年6月18日 7時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 理央さん» いやぁ、なんかこの2人はセットかなぁ、なんて思ったので←ありがとうございます！ (2020年5月14日 16時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年4月23日 11時
