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森で遊ぶAさんにゆっくりと近づいていくと、精霊達は何かを察したのか離れていった。
……こういう時は空気読めるのに…いつもそれでいてくれ…
精霊達が居なくなった事で彼女は私に気づいたらしい。
座っていた切り株から立ち上がった。
『精霊王様…！どうなさったんです？』
にこにこと優しそうに微笑むから、私も釣られて口元が緩む。
問いには答えず、切り株に座って手招きすると、首を傾げながらも彼女が近づいてきた。
手を引いて自分の膝の上に座らせれば、驚いたような顔をしつつも直ぐに顔を赤くする。
それが心底愛おしくて頬を撫でた。
『ど…どうなさったんですか………？』
em「あなたに、これを」
そっと彼女の右手をとって、薬指にさっき作った指輪をはめる。
彼女の瞳が丸くなった。
em.「魔除けの指輪です。何かと悪魔達にちょっかいをかけられるあなたに。私と揃いなんですが………」
なんていいつつ、苦笑して自分の指輪を見せる。
"ただの、ちょっと魔力が篭っている指輪"だと彼女に信じ込ませるために。
彼女はまだ赤くなってるけど、嬉しそうに微笑んだ。
『…ありがとうございます、エーミール様』
嬉しそうに微笑んだまま、自分の指にはまってる指輪を眺めている。
その彼女の横顔に、私の手が勝手に動いた。
そっと彼女の頬に手を添えて自分の方を向かせる。
びっくりしたように目を丸めるAさんを他所に、ゆっくり顔を近づけてく。
目を閉じて唇が触れ合う、瞬間。
zm「くははっ！童貞な精霊王サマもそういう事するんや！」
高い笑い声が聞こえて、腕の中にいたAさんが消えた。
目を開ければ、彼女を抱き抱えるエルフの姿。
によによと笑ってこちらを見ていた。
エルフの腕の中の彼女は恐怖で固まっていて、先程までの柔らかい笑みは消え失せている。
なんでや？
なんで魔除けが効かない？
…ああそうか、エルフは別に悪魔でもなんでもないから………
心の中で盛大に舌打ちをする。
………さて、どうしたものか。
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魚(プロフ) - もも王さん» ありがとうございます！ (2020年6月18日 18時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - 魚さん» いえいえ！推しはもちろん好きですが、この作品も大好きなので応援しています！結構初期の方から見ていたので、これからも頑張ってください！ (2020年6月18日 16時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - もも王さん» うあー…なんだか申し訳ないです…あともう少しで完結すると思うので、これからもよろしくお願いします… (2020年6月18日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - Ohh・・・推しが二人も娶らない宣言してしまった・・・。それでもいい！見続ける！！頑張ってください！ (2020年6月18日 7時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 理央さん» いやぁ、なんかこの2人はセットかなぁ、なんて思ったので←ありがとうございます！ (2020年5月14日 16時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年4月23日 11時
