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私の目は白くなかった。
深紅と濃紺と黄緑。
な………なんで………
私の瞳は白だったはずだ。
なんで……こんな色に………？
私が混乱してると、トントン様に強く押し倒された。
どんっという背中の衝撃と共に、彼の綺麗な顔が近くなる。
ぎりっと手首を掴まれた。
『い"っ…………』
痛い、と反抗しようと思ったけれど、トントン様の怒りに満ちた顔に、何も言えなかった。
怖かった。
彼のこんな顔を見たことなんてなかったから。
いつも慈愛に満ちていて、大天使という役職が相応しいような立ち姿だったから。
それが、今はどうだ。
まるで鬼神じゃないか………
tn「…………あの3人に、何されたん」
『何……って……』
tn「悪魔と、淫魔と、エルフに…！何されたん………！」
込められる力がまた強くなった。
…っ……痛い…
これは、言わなきゃ駄目なやつだ。
言わなきゃ、自分が危ない。
私は、初めて彼に対して抱いた恐怖を押し殺して、震える口を開いた。
『悪魔…には…っ……果物を…口移しで食べさせられて…』
tn「果物……」
トントン様が指を鳴らすと、林檎がぽんっと飛び出してきた。
紅く色付いたそれは艶々としていて、とても美味しそうだった。
今、こんな状況じゃなければ。
シャクッと音をさせて彼が林檎を齧る。
そのまま口付けて、無理矢理食べさせられた。
林檎が半分になった頃、彼は残った半分をベッド脇に置いて、じっと私を見つめてきた。
tn「……それで？」
『そ…それで……そのまま……その……き…きす…を＿＿』
言い終わる前に口付けられる。
何度も、何度も。
それこそ、悪魔がした事と同じように。
何度も何度も角度を変えて、舌をねじ込ませて絡ませて。
息なんてさせて貰えない。
舌を絡ませて、髪を梳かれる。
その度に小さく声が漏れてしまって、心底恥ずかしかった。
トントン様がリップ音を鳴らして唇を離す。
既に私の息は絶え絶えで、頬はきっと赤くなっているはず。
けれど、彼はちらとも表情を変えず、また私をじっと見下ろしてきた。
tn「それから？悪魔からは終わりか？」
『あ……グルッペン様からは…終わりで……』
私がグルッペン様の名前を口に出すと、トントン様は苦しそうに眉を寄せた。
けれどそれも一瞬だけで、すぐに表情を戻して真紅の瞳を向けてくる。
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魚(プロフ) - もも王さん» ありがとうございます！ (2020年6月18日 18時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - 魚さん» いえいえ！推しはもちろん好きですが、この作品も大好きなので応援しています！結構初期の方から見ていたので、これからも頑張ってください！ (2020年6月18日 16時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - もも王さん» うあー…なんだか申し訳ないです…あともう少しで完結すると思うので、これからもよろしくお願いします… (2020年6月18日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
もも王 - Ohh・・・推しが二人も娶らない宣言してしまった・・・。それでもいい！見続ける！！頑張ってください！ (2020年6月18日 7時) (レス) id: ddd6641eac (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 理央さん» いやぁ、なんかこの2人はセットかなぁ、なんて思ったので←ありがとうございます！ (2020年5月14日 16時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年4月23日 11時
