革命の主役は我々だ！【番外編】 (ページ8)

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バッドエンド【kn】ページ8

Aside

【攻撃せよ】

その命令のままに私はナイフを振るう。

水色の頭も、この国の兵士も、私を邪魔する奴は全て薙ぎ払う。

攻撃するのが私の役目。

kn「A！」

前に現れた金髪に舌打ちをした。

こいつ…さっきも私の邪魔をしたんだ。

こいつだけは絶対に許さない。

私は金髪の足を払うと馬なりになった。

あれ？

こんなに弱かったの？

諦めたように、悲しそうに眉根を寄せる金髪。

……なんだその顔は。

気に入らない。

戦うことを諦めて、敗北を受け入れたその顔に無性に腹が立った。

ナイフを持って振りかぶる。

このまま心臓に一突きで絶命だ。

kn「俺、Aが好きや」

…何を言っている？

誰のことを言っている？

私には名前なんぞない。

識別番号No.114514

これが私の名だ。

kn「A。俺はお前が好きや。お前だけが"俺"をちゃんと見てくれた。せやから、そんな愛するお前に殺されるんやったら本望や！」

『そうか。それならば死ぬがいい』

私のナイフは目の前の金髪の心臓を抉った。

【攻撃せよ】

私は絶命した金髪を捨ておき、私はまた紫のヘルメットを追いかけた。

shp「よくも……よくもコネシマさんを！」

『彼が殺せと言ったのだ。貴様も後を追え』

1人、また1人と幹部を潰していく。

緑のパーカーと、赤のマフラーはなかなかに強かった。

なんせ左腕が無くなったからね。

この要塞は静まり返っている。

時々、朱の液体がぴちょんっと音を鳴らすだけ。

私の息遣いだけが響いた。

ふっと目の焦点が合う。

私は振り返った。

『な……なに…これ…』

死んでいた。

みんなみんな。

私が…………

『私が…殺した…？』

ああ…なんてことをしたんだろう。

なんてことをしてしまったんだろう。

右手に持った剣を首に当てる。

銀の剣に雫が落ちて滑った。

血を吸って重くなった赤のカーペットに、新しく頭がてんてんっと転がった。