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『…ペ神は何故自分が応竜だと知った?』





ずっと考えとったAちゃんが口を開いた。


じっと見詰められて、思わず頬が緩む。





sn「俺は元々森に住んどって、ふとした弾みに竜化したんや。

それが、ずっと好きで読んできた文献にあった応竜でな?自分が応竜やって気付いたんや」





そう答えれば、鋭く俺を見とった瞳が驚いたように丸くなった。


大きく見開かれた瞳に燭台の光が反射してきらきらと光る。


それがものすごく綺麗で、なんか嬉しかった。





『なら、麒麟のことも…知って……?』





ころころと表情を変える瞳に思わず笑った。


今度は不安そうに。


俺は微笑んだまま頷いた。


麒麟の眷属は5色。


赤、黄、白、黒、青。


それぞれを、炎駒、景麒、索冥、角端、聳弧という。


眷属はそれぞれの色の痣が、体のどこかにあるらしい。


ま、俺が知っとるのはこんくらい。





sn「彼らは無意識下で虹の麒麟を欲しとる。聡明なAちゃんなら、その意味がわかるんちゃう?」





Aちゃんの瞳が、また大きく見開かれていく。


気づいたらしい。


ま、あいつら露骨やしな。


本人達は気付いとらんみたいやけど。





sn「ま、そういう事やからさ。あんま拒否せんといてやってな?」





そう笑って俺はAちゃんの部屋を出た。


このまま上手く事が運べばいいんやけど。

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(プロフ) - miiさん» はう...!ありがとうございます…! (2020年10月26日 16時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 私がこの世界に入り、最初に見た作品が魚さんの作品でした!とても面白く、今でも大好きです!この話が完結したら活動休止するのはさみしいですが、これからも頑張って下さい! (2020年10月23日 16時) (レス) id: fea92a175e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 麻痺さん» ありがとうございます!今しばらくお待ちください… (2020年8月23日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
麻痺 - 好きすぎる!更新楽しみに待ってますー! (2020年8月22日 2時) (レス) id: dce11f68c6 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アカツキさん» ありがとうございます〜! (2020年7月7日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月17日 9時

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