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司書室に戻って、ポットとやらカップやらを持ってくる。
彼女の元に戻ると、Aさんは興味深そうにきょろきょろしていた。
em「何やってるんです？」
『ん？ああ、本の匂いがな、いい匂いだったから』
落ち着くなここは、といって微笑まれた。
紅茶をいれてあげて、その小さな手に持たせた。
いただきますと呟いて、小さな唇を白い陶器の縁に付ける。
その仕草がなんだか妖艶で、私は思わず目を背けた。
背けた先の視線が、先程まで読んでいた本に止まって、そういえば彼女に聞きたいことがあることを思い出した。
em「あの、Aさん。少しお聞きしたいことが」
『なんだ？私に答えられることなら、答えよう。この紅茶の代金として』
すこぶる上機嫌になったAさんは、ふっと微笑んだ。
では、と前置きをして立ち上がって、先程の本を持ってくる。
題名は"聖獣伝説"
em「先日、たまたまゾムさんの部屋の前を通った時がありまして。ちょうど中の話し声が聞こえてしまって…」
『まあ…そういうこともあるだろう。それで？』
少しだけ躊躇する。
これが本当ならば凄いし、物凄く興奮するだろう。
でも、これがただの聞き間違いなら？
彼女の秘密なのだとしたら？
彼女が傷付く事なんだとしたら？
しかし…ここまで来てしまったし、彼女だって待ってくれている。
ならば…私は…一か八かで聞いてみるのが正解なのでは…？
em「…っ…その………Aさんは…」
『うん？私は？』
em「………………麒麟…なんですか？」
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魚(プロフ) - miiさん» はう...！ありがとうございます…！ (2020年10月26日 16時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - 私がこの世界に入り、最初に見た作品が魚さんの作品でした！とても面白く、今でも大好きです！この話が完結したら活動休止するのはさみしいですが、これからも頑張って下さい！ (2020年10月23日 16時) (レス) id: fea92a175e (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 麻痺さん» ありがとうございます！今しばらくお待ちください… (2020年8月23日 21時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
麻痺 - 好きすぎる！更新楽しみに待ってますー！ (2020年8月22日 2時) (レス) id: dce11f68c6 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - アカツキさん» ありがとうございます〜！ (2020年7月7日 7時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魚
| 作成日時：2020年2月17日 9時
