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『起動準備中。………起動』



柔らかで、きっちりとした声が響き、睫毛の奥から朱色の瞳が覗いた。

その潤んだ朱色は、まるで血に濡れたビー玉の様で。



『マスターの更新。我々国幹部、ロボロをマスターに登録』



彼女はすっと立ち上がると、ロボロに跪いた。

ロボロとコネシマは目を合わせた。

マスターとはなんぞや。



rbr「あ、えぇとな?君ぃ……なんて名前なん?」

『記憶を照合中。……照合結果、なし』

rbr「なし?名前ないん?」

『この個体の識別番号はNo.114514。名称はなし』

rbr「名前ないと呼びづらいよなぁ…コネさんなんか案ある?」



コネシマは目を輝かせていた。

なんだこの女は。

未だ少年のような所のあるコネシマは、目の前にある面白ロボットに興味深々だった。

しかもそんな彼女に名前が付けられると言うではないか!

そんな楽しいことはない。



kn「せやなぁ!…Aとかどうや!ええ名前やろ!」



どやぁっとふんぞり返ったコネシマに、ロボロも頷いた。



rbr「A、か。ええやん!いい?君の名前は今からAや!」

『A。…この個体の名称を更新』



ぱちぱちと目をまたたかせる彼女に、ロボロは少し苦笑した。

ここから、Aはロボロの管轄で生活を始めた。

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(プロフ) - みゅーとさん» あああ…ありがとうございます〜… (2020年4月1日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - あ''あ''ぁ''...いい話っすねぇ( ;∀;) (2020年4月1日 2時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 114514便利っすねぇ (2020年4月1日 2時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 憐さん» んぇぇぇ……ありがとうございますぅぅう… (2020年2月22日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
- あ、え……うそぉーん。親の前でこの小説読んでたら泣いてしまった……あぁ、そんな目で見ないでクレメンス〜!泣くぐらい神作品でした。 (2020年2月22日 8時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コレット | 作成日時:2020年1月17日 12時

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