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Noside
ただひたすらに走って、たどり着いたのは砂漠の要塞。
ぞろぞろと兵士が出てくる。
手元には予備のナイフと、雑魚とか言ってしまった我々国下級兵士から奪った一振りの剣だけ。
対して、向こうはざっと1000人はいる。
『……これはさすがに1人では難しいですね…』
それでも心に決めた事の為に、Aは駆け出した。
1000対1
Aが最強だとしても、多勢に無勢。
数人を相手している間に囲まれてしまった。
深く息をつく。
1度目を閉じて考えてみる。
目を開いたと同時に、後ろで砂埃が舞った。
kn「何やっとんのけ！前見ろ！」
慌てて前を向いて迎撃する。
背中にとんっと暖かい何かがあたった。
kn「めっちゃおるやんwこれはキツいなぁ！」
『…私は主犯を殺 ってきます。時間稼ぎ、お願いします』
kn「ふーーん！任せな！その代わり、帰ったらさっきの返事聞かせろや」
『………ノーコメントで』
背中合わせの状態から、2人で反対方向に駆け出した。
コネシマが他の敵を一掃してくれている間に、Aは敵の間を塗って要塞内に侵入する。
目の前のトーチカをくぐり抜け、最上階へと続く階段を駆け上がった。
細い一本道。
まだまだ敵は沸いてくる。
全てを切り捨てて行くが、それでも減る様子はない。
ようやく最上階に到達した。
『…あなたか』
「やぁ、兵器。いらっしゃい」
睨みつけるのは、Aの脳波をいじくった研究員だった。
だからAの脳波をまたハッキングすることが出来たのだろう。
だが、今のAにそんな事は関係ない。
がっと距離を詰めた。
kn「…懐かしいなぁ、ここ」
表の敵を一掃し終えて、コネシマは紫煙をくゆらせた。
なんとなく微笑んでみる。
kn「…………………」
コネシマは目を瞑った。
しんっと静まりかえるのは、きっとAが1人で頑張っているから。
今は亡き両親に思いを馳せる。
あの時の願い事は、叶っただろうか。
kn「…おせぇわ」
『大して待ってないくせに』
すたすたと歩いてくるAに微笑んでみせた。
『…さっきのお話ですけど、私でよければいいですよ。…まだ教えて欲しいことありますし』
そういって顔を赤くするAの隣を、要塞に向かって歩きながら、コネシマはAの頭を小突いた。
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魚(プロフ) - みゅーとさん» あああ…ありがとうございます〜… (2020年4月1日 9時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - あ''あ''ぁ''...いい話っすねぇ( ；∀；) (2020年4月1日 2時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 114514便利っすねぇ (2020年4月1日 2時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - 憐さん» んぇぇぇ……ありがとうございますぅぅう… (2020年2月22日 9時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
憐 - あ、え……うそぉーん。親の前でこの小説読んでたら泣いてしまった……あぁ、そんな目で見ないでクレメンス〜！泣くぐらい神作品でした。 (2020年2月22日 8時) (レス) id: b6e961ac32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月17日 12時
