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ふっとゾムを横目で見ると、赤いロープでトントンの手を縛り上げていた。



zm「ふーーん!あ、猫そっち終わったん?」

『対象の無力化を確認。あとはこいつだけやで』



親指でグルッペンを指す。



tn「グルさん逃げろ!こいつらは俺らだけや太刀打ち出来ひん!」



トントンが悲痛な叫びを上げるが、当の本人は嬉しそうに歪んだ笑みを浮かべた。

両手を広げて口を開く。



gr「やぁ客人!君達は"緑の猫"だとお見受けする!」

zm「だったらなんや」

gr「世界を股に掛ける暗殺者でえる君達は、金さえ払えばどんな仕事も受けると聞いた」



Aの目から光が消えた。

ゾムがAを制するように前に出る。



gr「そこで提案がある。"我々"に入る気はないか?」

『………あんた…何言うてるん』



トントンは背筋が凍るのがわかった。

これに耐えられる人が他に居るだろうか。

地の底から這い上がってくる様な、そんな濃ゆい殺気。

だがグルッペンは余計に嬉しそうに笑みを深くするし、ゾムに至っては欠伸を零している。



gr「先に依頼があるのだろう。三強を殺せとかどうせそんなつまらん依頼だろうがな。依頼主は国王。違うか?」



ゾムの目が興味深そうに細められる。

Aは相も変わらず濃ゆい殺気を放っていた。



gr「あんな糞くだらない政治をしている国王に従う必要などないだろう?それにこちらに入って国を滅ぼせば、報酬金の何倍もの金が手に入るんだゾ」



Aから発せられる殺気が少し和らいだ。

確かにその通りだ。

前金だけでも相当な額だったからそれだけで十分だし、寝返って国を滅ぼし金だけ持ってとんずらしても誰も何も言うまい。

そこそこに美味しい提案だ。



gr「さらに、だ。こちらには中々骨のある武人が揃っている。寝返ってこちらについてくれるのなら、そいつらと鍛錬と称して戦うのを許可しよう」

zm「乗った!」

『…はぁ!?』



それまで黙っていたゾムが目を輝かせて手を挙げた。

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(プロフ) - 宇タさん» わわ〜ありがとうございます! (2021年9月22日 15時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - 泣きそうです。というか泣きました。好きです。 (2021年9月21日 23時) (レス) @page33 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Tさん» コメントありがとうございます!申し訳ありません、作者はただいまd!から離れておりまして…思い出せそうにありません…本当に申し訳ありません (2021年2月19日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
- emさんのボマーってハンハンネタだったりしますか? (2021年2月19日 13時) (レス) id: 7059f04c94 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - myona859さん» やー…ごめんなさい。私その作品読んでなくて……他作品からお借りしました… (2020年1月28日 5時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コレット | 作成日時:2020年1月5日 19時

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