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光の無かった瞳に、ちかちかと小さく灯りが灯りかける。
『…………ぞ………む…………？』
zm「Aは俺の彼女やろ？隣に帰ってくるって約束したやん。約束破るん？」
『あ……ぁ………っ』
ゾムが優しく語りかけると、頭を抱えて苦しみ出した。
小さく小さくしゃがんで、震えながらひとりでに話し始める。
『な"……誰……ゾム…私の大切な……違ウ…私ハδ国ノ……嫌…痛い…っ………任務ノ遂行ヲ…やめて……ゾム…っ………』
zm「苦しいな、でも思い出してぇや俺の事。俺、Aおらんと無理や」
しゃがんだAを抱き上げて固い寝台に座る。
当然Aはゾムの膝の上に座るわけで、Aは藻掻いた。
痛みからか、はたまた違う感情からか、ぽろぽろと涙をこぼして頭を抱えて苦しんでいる。
ショッピはなぜかそれに泣きそうになってしまって、ぐっと目に力を入れた。
zm「A、ちゃんとこっち見てや。俺Aの目ちゃんと見てない」
『……ぞ………………ぞむ…』
zm「おん。何や」
『…ぞ、ぞむ………………？』
zm「ん？」
また頬に手を当てて目線を合わせると、焦点の合っていない黄色の瞳があった。
何度も何かを確認するように名前を呼ぶAの頬を撫でる。
あのふわふわな頬は痩せこけ、骨ばっているのが悲しかった。
zm「ぎゅ、しよ。A、ぎゅ」
ぎゅっと抱き締めてやると、ビクリと肩を揺らして固まった。
ショッピに目配せをする。
はっとしたように我に返ったショッピは、不安そうに何度も振り返りながら独房から出ていった。
固まったAの瞼を撫でてやると、ぱたんっと瞼を閉じたので、そのまま倒れ込む。
最後に抱きしめた時より幾分か小さくなってしまったAを抱きしめたまま、背を撫でた。
背を撫で続けると、固かった体をだんだんと力が抜けて柔らかくなっていく。
まだぼんやりと、けれど先程よりはモヤが晴れた頭でAは眠りについた。
久々に感じる温もりと、不思議な安心感があった。
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魚(プロフ) - 宇タさん» わわ〜ありがとうございます！ (2021年9月22日 15時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - 泣きそうです。というか泣きました。好きです。 (2021年9月21日 23時) (レス) @page33 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - Ｔさん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、作者はただいまd!から離れておりまして…思い出せそうにありません…本当に申し訳ありません (2021年2月19日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
Ｔ - emさんのボマーってハンハンネタだったりしますか？ (2021年2月19日 13時) (レス) id: 7059f04c94 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - myona859さん» やー…ごめんなさい。私その作品読んでなくて……他作品からお借りしました… (2020年1月28日 5時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月5日 19時
