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この戦争は、結果として我々国の勝利に終わった。
Aを捕虜にされた怒りからゾムが単身で乗り込み、国王以外の重臣を全て殺 したからだ。
国王は降伏、我々国の属国になることで終戦。
Aに関しては死 亡扱いされた。
何度城を探しても、δ国を舐めまわすように探しても見つからない。
挙句、国王から指のものであっただろう数本の骨を渡された。
鑑識にまわすとAのものであると確定した。
ついに、Aが死 んだのは紛うことなき事実になってしまったのだ。
ゾムは最初狂ったようにδ国の残っていた捕虜や貴族を皆 殺しにしてまわり、ぷつんと糸が切れたように泣いて、今は部屋に閉じこもっている。
ゾムは首元からドッグタグを取り出した。
ジャラっという音と共に出てきたのはAのもの。
最後にあった2年前、離れたくないと駄々をこねた時に貰った。
《心配せんといてやゾム。私は絶対、ゾムの隣に帰ってくる。"緑の猫"は2人で1人やろ？それに、私おらんとゾムあかんやろうし！》
これ私の代わりに、とにっこりと笑ったAの顔は、もうだんだんとぼやけていて辛かった。
ドッグタグを握り締めると、またぽろぽろと涙が落ちる。
立ち上がって窓から屋上へと飛び移った。
要塞の屋上からδ国の方向を見やる。
δ国の方に夕日が沈んでいって、眩しかった。
視界に何かが反射したのが見えたのでそちらを向く。
zm「…！A！？」
木の影からみえた暗い茶色の猫毛。
見間違えることなど消してない。
あれは間違いなく、何度もその手で梳いたAの髪だった。
屋上から木を伝って降り、先程彼女がいた辺りまで走る。
zm「A！…っ……A！」
何度も叫ぶがそこにはもう彼女らしき人影はいない。
他人の空似か、幻覚か。
ゾムは流れる雫を拭って、また部屋に帰った。
それを見る対の黄色い瞳があったことなど知らずに。
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魚(プロフ) - 宇タさん» わわ〜ありがとうございます！ (2021年9月22日 15時) (
レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - 泣きそうです。というか泣きました。好きです。 (2021年9月21日 23時) (レス) @page33 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
魚(プロフ) - Ｔさん» コメントありがとうございます！申し訳ありません、作者はただいまd!から離れておりまして…思い出せそうにありません…本当に申し訳ありません (2021年2月19日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
Ｔ - emさんのボマーってハンハンネタだったりしますか？ (2021年2月19日 13時) (レス) id: 7059f04c94 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - myona859さん» やー…ごめんなさい。私その作品読んでなくて……他作品からお借りしました… (2020年1月28日 5時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コレット
| 作成日時：2020年1月5日 19時
