味方最大の脅威にも脅威がいました【zm】

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Aは国王を睨みつけた。

両手両足は縄で縛りつけられて、猿轡をされている。

どう足掻いても抜け出せそうになかった。



「まさか貴様が我々国の間者だとはな」



だから何だと言わんばかりに睨み付けてやると、顔を杖で殴られた。

衝撃で口の中が切れたらしく、口に鉄の味が広がった。

Aは上手くやっていたのだ。

入軍して長い年月をかけて国上層部の信用を得た。

δ国では"走る稲妻"なんて呼ばれて、将軍的な位置を陣取り、軍備情報を全て我々国に流していた。

何年かに１回休暇と称して帰国し、報告書を書いてゾム成分を充電して。

辛かったけれど、帰ればゾムがいたから頑張ってこれたのだ。

でも、それもきっと今日で終わり。

最後に会ったのは2年前だろうか。

間者＿＿スパイは拷 問の後に始末する。

それはどの国でも同じだ。

死 ぬのは大して怖くない。

暗殺者という職業に身を置くので、死とは常に隣り合わせだったから。

でもやり残した事が沢山ある。

それだけが気がかりだった。



「貴様は殺さぬ。我が国の研究の成果、貴様で試させてもらうぞ」



国王がそう言って片手を上げると、部屋に複数人の男が駆け込んできてAを押さえつけた。

もがこうとすれども抜け出せず、頭を床に押し付けられて首筋にチクリとした痛みを感じる。

何かが流れ込んでくる感覚の後、視界が暗転した。

国王はAを拘束する全ての器具を外し、Aを叩き起した。



『…………』



Aは目を開けるが、目に光はない。



「貴様はδ国の暗殺者だ、A」

『ゲート・クラー。我が君』



Aは光のない瞳と無表情で跪き、胸に手を添えた。








＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





はぇ…………！？




お星様がshaちゃんカラーになってる……！？


ちょっと目を離した隙にこんな……！？




はぇぇぇ……ありがとうございます(´°̥ω°̥｀)




これだけで頑張れます！

評価していただいた方、ありがとうございました！





＿＿＿時に、最後の「ゲート・クラー」ですが、ドイツ語で「承知しました」の意味になります！

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