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目に光などなく、ただ無心で人を切り裂いていく。

Aの中で何かが覚醒していった。

体が驚くほど軽い。



「ま、まて!たすけ___」



慈悲などなかった。

全ての男を殺 し尽くして、拠点の奥へと進んでいく。

拠点には沢山の牢屋のようなものが並んでいた。

その全ては空で、他の人は間に合わなかったのだと悟る。



zm「………A…?」

『……!ゾム!』



その牢屋の羅列の1番奥から声がした。

駆け寄っていくと、ゾムが牢屋の中で座り込んでいた。

途中の管理室で盗んだ鍵で牢屋を開け、ゾムに抱きつこうとしてふっと我に返った。

両手を見ると血に染っている。

Aは途端に自分がしたことの重大さに気付いて、自分自身が怖くなった。

がたがたと震え出す。



__ひとをころしてしまった。



その罪悪感と自分自身への恐怖が相まって、目の焦点が合わない。

自分自身を、守るように抱きしめたAを、その上からゾムが抱き締めた。

ゾムは、強くて自分の憧れだったAが、自分と同じように弱い存在なのだと知った。



zm「A……なかんといて…?おれ、たすけてもらってうれしかったで…?」



そう言って背を撫でてもAの震えが止まることはなくて、ついに泣き出してしまった。

ゾムは更にきつくAを抱き締めた。



zm「おれ、ぜったいAをまもるから。こんどはおれがAまもる……!だから、なきやんでや…」

『…ぐすっ………でも…ゾムよわいやん…』

zm「いっぱいれんしゅーしてつよくなる」



な?と笑ってゾムに、Aも笑った。

拠点を手を繋いで出た2人は、そこから才能を開花させて世界を股に掛ける暗殺者として活躍した。

今のゾムがあるのは、こうしたAによるもので、ゾムはある意味Aには絶対頭が上がらないのだ。



ふっと夢から覚めたゾムは、懐かしい夢をみたと溜息をついた。

腕の中ではまだAが眠っている。



zm「…今回は約束守れへんかったけど、今度こそは絶対にAを守るからな」



そう呟いて額に口付ける。

それに気付いて起きたのか、最初から起きていたのかはわからないが、Aが目を開けて、しっかりと笑った。

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(プロフ) - 宇タさん» わわ〜ありがとうございます! (2021年9月22日 15時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
宇タ(プロフ) - 泣きそうです。というか泣きました。好きです。 (2021年9月21日 23時) (レス) @page33 id: 03f7136296 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Tさん» コメントありがとうございます!申し訳ありません、作者はただいまd!から離れておりまして…思い出せそうにありません…本当に申し訳ありません (2021年2月19日 17時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)
- emさんのボマーってハンハンネタだったりしますか? (2021年2月19日 13時) (レス) id: 7059f04c94 (このIDを非表示/違反報告)
コレット(プロフ) - myona859さん» やー…ごめんなさい。私その作品読んでなくて……他作品からお借りしました… (2020年1月28日 5時) (レス) id: e0d88f5dee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コレット | 作成日時:2020年1月5日 19時

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