帰り道 ページ1
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大人にしては少し恥ずかしかった告白大会の後
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改めて、私たちは帰路についていた。
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しかし、そんな車内で、ちょっとした口論になった私たち。
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サボ「なぁA、俺達って両思いだろ」
A「ちょ、ちょっとそんな事堂々と言わないでよ恥ずかしい！
.....そうだけど、なによ」
私は、未だ熱冷めやらぬ状態で
変に八つ当たりして、冷たく返してしまった。
片手で頬を押さえながら助手席で大人しくしていたというのにこの男.....
なんて思ったのも束の間、彼は更なる爆弾を投下した。
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サボ「じゃあ俺ら付き合うって事でいいんだよな？」
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A「.......え。」
やばい。
急展開すぎて、正直そこまで考えてなかった。
A「いや......その....」
サボ「おいまさかまだ無理とか言わねえよな！
一世一代の大告白だったんだぞ！！
ってかキスしたし！！」
やばいやばいやばい。
彼のその一言で、さらに顔が紅潮していくのを感じる。
そしてキスした事に関してはごもっともでございます、サボさん.....
A「いや本当ごめん！！
正直いっぱいいっぱいで、そこまで考えれてなかった！！」
こればっかりは、私も正直になるしかなかった。
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なぜ、5年の時を経て再び想いが通じ合ったのに、
まだ付き合う、という選択に踏み切れていない自分がいるのか？
それは、シンプルな理由だった。
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A「まだ、サボと話したい事も、
聞きたい事も、本当に沢山あるの。
それに....コアラを送り出した直後だし、
まだ自分の中で色々と整理がついてない。」
サボは、私の言葉を黙って聞いていた。
サボ「.....そっか、わかったよ
俺も正直、焦ってる部分があった。
A可愛いから、盗られたくないしな」
A「.....///」
一体何処で、そんな言葉を覚えてきたのやら。
でも、素直に打ち明けてよかったのかも。
サボ「....この5年分、全部取り返した暁には
俺、もう一回改めて言うからさ。
そのときは.....」
A「うん、わかってるよ。
...改めて、これからよろしくね」
私達の物語は、
もう少し続きがあるらしい。
続く
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