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嫌だ ページ24

父『ごめんな…』

ごめんなって…

『それは、その、
いつとか分かってるの?』

父『そういう訳では…
父さんはAのためにももっと
ここで働きたいと思ってる。
でもな…会社から話を持ちかけられてる。』


会社から…

異動ってことか。


父『もし、帰国が決まったら…』

『決まった時考える。
…ごちそうさま。』


"別れるか?"

なんて質問聞きたくない。


何もしてないのに
どうしてこんな…


部屋に戻り
ベッドに入る。

初めて手をつないだ日、

向日葵を見に行った日、

一緒に帰った日、


たくさんの思い出が
頭に浮かぶ

すると無意識に目から
流れ落ちる涙


初めて好きになった人。

…なのに

無理矢理別れるなんて


あまりにも辛すぎる。


鼻をすする音は

ドア越しに立つ父にも聞こえていた。


.

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

"?「あ、君」

父「...パク社長」

ばったり社内で出くわしたのは
社長だった。


社長「そうだ、君に話があったんだった。
君もこの会社に来て3年ぐらいかな?」

父「ええ、そうですが」

社長「そろそろ日本が恋しい頃じゃないかね?」

!!!

社長「日本の方とコンタクトを取っているんだが、そろそろ帰国になるかもしれないねぇ」


父「そ、そうなんですか…。」


社長「あまり嬉しくなさそうだな」

父「少し私事がございまして…」


社長「娘さんの…ことかな?」

父「はい…
娘にも友達がいますので、
少し気の毒だなと…」


すると社長は1度咳払いをする。


社長「彼氏…でもできたのかね?」

父「え...はい、まぁ、」


社長「なんとも娘思いな父親だなぁ。
私にも娘がいるんだが、娘には弱くてねぇ。
はっはっは」

ははっ...と苦笑いをして返す。


社長「ま、」

そう言って肩に手を置き
耳元でささやく。

社長「本当に娘とは可愛いものだよ。
娘のためなら何でもできるって思えるのが父親なのかな?(笑)
帰国の話は頭の中に入れといてくれたまえ。
ではまた。」


秘書を連れて立ち去る社長。

何か裏があるような気がして
ならなかったが、

会社からの命令だと
どうする事もできない状態だった。

迫る女王様→←追い討ち



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舞りん(プロフ) - 新しい話へのURL→ http://uranai.nosv.org/u.php/novel/mairin052/ (2017年2月15日 1時) (レス) id: efe3e528c2 (このIDを非表示/違反報告)
舞りん(プロフ) - ★読者の方々へ★ 諸事情により、違うページで続きを書いています!アカウントも新しく作りました。作者名で「舞りん」と検索していただきますと、シリーズ5の続きがあるのでそちらをご利用ください。申し訳ございません…。 (2017年2月15日 1時) (レス) id: efe3e528c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:舞りん | 作成日時:2015年1月27日 0時

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