第167話:最先端を行く男 ページ10
午後12時
「思ってたよりちゃんとしたレストランだな」
モモノキ「もう少しジャンクなものを想定してました…」
「……いや、名前がこれじゃあな」
眩しくてよく読めないほどに光り輝く看板には、筆記体でそう刻まれていた。ピッカピカの金色看板にキラッキラの銀色文字。読めない看板とは一体…
ロミー…父さん…自分と息子の名前をレストランに入れてしまうところが、ローズベルト氏の性格が出ている。レジェンダディとか言ってるし無理もないか
「ロミー父さんのおいしいレストラン、ねえ」
どこかから怒られそうな名前だ。どこかは言わないでおこう
モモノキ「先輩読めるんですか」
「読めるよ、フマンス地方の古典文字だ。ダリ先生辺りなら詳しいんじゃないかな」
モモノキ「へえ…」
ロノウェ…いやロミエールが得意なのが魔歴なのももしかしたら父親の影響なのかもしれないな。薬学からは「服が汚れるっ…!!」と全力で逃げている子だが。
それにしてもこの店、調べてみれば名前に問題はあるが味の評価は高そうだ。フルコース料理という訳でも無さそうだし…
「私はここでも構わないよ。どうする?」
モモノキ「せっかくですし…入ってみましょうか」
「分かった」
カラン、と耳に心地いいベルの音が鳴る。その音に気づいた店員が「ようこそ」といいながらこちらへ向かってきた
店員「何名様でしょうか?」
「2人です」
店員「こちらへどうぞ」
白を基調としたシンプルな内装。白いベールが天井にかかっており、その間には煌びやかだが小さめなシャンデリアがいくつか吊り下げられている
「いいな」
モモノキ「綺麗ですね」
実は、魔界にはあまり白色がない。基本的に黒、赤、黄色、紫など派手な色合いの店や物が多い。
その中で敢えてこの色を選ぶというのは
「さすがはローズベルト氏…最先端を行く男」
ローズ「フフン、ようやくレジェンダディの凄さを分かってくれたのかいAくん」
「!!」
モモノキ「えっ!?」
後ろから突然声がして振り向くと、そこにはキラキラの服を着た目に悪い悪魔…
「ローズベルトし…さん!?」
ローズ「レジェンダディと呼んでくれたまえ!」
いや何で自分の店でアフタヌーンティーしてるんだこのヒト
423人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えんさん(プロフ) - ニャンゴロリーン♬さん» ニャンゴロリーン♬様、コメント誠にありがとうございます!悪周期編きちんと書く予定なので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!ゆっくりではありますが更新していきます! (1月7日 1時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンゴロリーン♬ - 悪周期編になったら大変な事になりそうな気がする…更新、楽しみにしています‼ (12月29日 20時) (レス) @page19 id: ada088a93e (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこ様またコメントを下さりありがとうございます!☆*。 モモちゃんとの乱闘騒ぎは無事回避致しました!笑 きっとそんな事になっていたら隣からカルエゴ先生が飛び込んできていたかもしれませんね! (11月12日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これは草wwwモモちゃんと乱闘になるかと思ったわwwww (11月12日 18時) (レス) @page18 id: c52b7a4661 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:えんさん | 作成日時:2023年10月10日 0時