第166話：大事な生徒 ページ9
ｾｱﾙ「怒り方も変わってないなホント」
「誰のせいですか」
青筋浮かぶところでしたよ。と零すと、いや悪かったって！と。本当に思ってるんだか。
はぁ、と顔を上げてため息をつく。ふと視界の端にモモちゃんが映ったような気がした。
「あ」
ス魔ホを手に持ってる。見つかって良かった。
ｾｱﾙ「どうした？」
「いえ、ツレが…」
ｾｱﾙ「ああ、そうか。一人で来てる訳ないもんな」
「？？ 先生も誰かを待ってるんですよね」
ｾｱﾙ「当たり前だろ、遊園地に1人で来るやついないだろ。余程のファンじゃなきゃ」
「先生ファンなんですね」
ｾｱﾙ「ちげーよ。お前こそ彼氏か？」
「彼氏いません」
ｾｱﾙ「そーかよ、そりゃ悪かった」
ま、会えてよかったよ。と私の頭をポンポン、と叩いた。大人になった私を未だに子供扱いか………
こっちだってもう教師なんだがな
「…またどこかで」
ｾｱﾙ「ああ。会えるか？無理な気するが」
「いえ。魔界は狭いですから。…覚えててくれてありがとうございました」
ｾｱﾙ「当たり前だろ。お前は俺の大事な———」
また黙ってしまった。今日はこういう日なんだろうか。
「大事な？」
「…生徒、ってのはおかしいか、もう教師だもんな。後輩じゃないし…」
なんだ、そんなことか
「私が大人であろうが教師であろうが、先生は先生だし、私は元生徒です。そこは何も変わりません」
「……そうか。……タメ口きかなくなったな、A」
「流石にこの年でタメ口は使いませんよ。学生時代は荒んでたもので」
「はっ！そんなところが面白かったけどな。8割は迷惑被ってたけど」
「迷惑の方が多いじゃないですか」
どこが面白いんだ
ｾｱﾙ「…今度はナベリウスやバラムとも話したいな」
「同窓会でもやればいいんじゃないですか？先生主催で」
ｾｱﾙ「教師主催の同窓会聞いたことないだろ」
「ないです。先生ならやりそうですけど」
ｾｱﾙ「しねぇわ」
遠くで「Aせんぱーい！」と声がした。モモちゃんが私を見つけたようだ。
「じゃあ、"また"。会えて良かったです」
ｾｱﾙ「ああ、"また"な」
さようならとは言わないことにした
ﾓﾓﾉｷ「先輩！お待たせしました…！」
「全然待ってないよ」
ﾓﾓﾉｷ「なんか彼氏みたい…ホントイケメンですね先輩」
「どこが」
きっと、また会える気がしたから。
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えんさん(プロフ) - ニャンゴロリーン♬さん» ニャンゴロリーン♬様、コメント誠にありがとうございます！悪周期編きちんと書く予定なので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ゆっくりではありますが更新していきます！ (1月7日 1時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンゴロリーン♬ - 悪周期編になったら大変な事になりそうな気がする…更新、楽しみにしています‼ (12月29日 20時) (レス) @page19 id: ada088a93e (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこ様またコメントを下さりありがとうございます！☆*。 モモちゃんとの乱闘騒ぎは無事回避致しました！笑 きっとそんな事になっていたら隣からカルエゴ先生が飛び込んできていたかもしれませんね！ (11月12日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これは草wwwモモちゃんと乱闘になるかと思ったわwwww (11月12日 18時) (レス) @page18 id: c52b7a4661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんさん | 作成日時：2023年10月10日 0時
