第177話：刺激から安心感？ ページ20
「……おはようございます」
ｵﾘｱｽ「あ、おはようございまうわっ」
第一声がうわ、は少しばかりキツイ。
そんなに酷い顔をしているのか？オリアスくんのぎょっとした顔を摘んでみれば、「痛いです」と。私は心が痛いんだよ。
「はぁ」
ｶﾙｴｺﾞ「だから言っただろう、酷い顔だと」
「追い打ちかけないでくれ」
席に座るなりもう一度毒づいてきたカルエゴは、さっそく今朝の会議書類を分類している。横顔がムカついたので頬を抓ってやろうと手を出すと、オリアスくんとは違っていとも簡単に避けられてしまった。
ｶﾙｴｺﾞ「Aの考えていることは分かるからな」
「何だ、つまらない」
ｶﾙｴｺﾞ「手"だけは"元気だな」
「うるさい、今日他は調子悪いの。そんなこと言ったらきっと午後来るモモノキ先生だって寝不足顔だよ」
ｶﾙｴｺﾞ「どうだか。お前と違って午前に寝ているなら全快じゃないのか」
「うわ、ありそう」
いつも通り小競り合いしていれば、昨日の言葉が脳裏に浮かぶ。……刺激、か
あまり意識していなかったが、1度考えてしまうとこの状況はかなり緊張するな
「…」
数日前となんら変わらない日常のはずなのに。すぐ左隣にいるカルエゴと、動揺して目が合わせられない。
ｶﾙｴｺﾞ「ﾌｯ」
「………何」
そんな姿の私を見てか否か、カルエゴは口角を上げた。
滅多に笑わないくせにこういう時だけ笑顔になるの、ズルい。
ｶﾙｴｺﾞ「いつも通りだな」
「なっ…！///」
心臓が痛くなった。
「は、…え」
顔が熱い。息ができない。
頼むから笑顔なんか見せないでくれ…頬杖ついてこっち見てくるとか今時少女漫画でもないぞ！そんなありきたり展開…！！
ｶﾙｴｺﾞ「？」
知覚してしまえば簡単だった。昨日までは全く感じていなかったというのに、今日はとてつもなく胸が苦しい。何が"安心感"だ。
こんなの、全く安心できないじゃないか。
「…」
ｶﾙｴｺﾞ「おい、どうし———」
「…私、少し出てくる」
ｶﾙｴｺﾞ「は？」
今来たばかりだろ、と言わんばかりに圧の強い「は？」を背中で聞く。
もう仕事どころではない！という訳にもいかず。カルエゴに返事することなく私は職員室を後にした。
「冗談じゃないよ…」
こんな、知らない感情
だったら「酷い顔」って言われていた方がよっぽどマシだ…
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えんさん(プロフ) - ニャンゴロリーン♬さん» ニャンゴロリーン♬様、コメント誠にありがとうございます！悪周期編きちんと書く予定なので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ゆっくりではありますが更新していきます！ (1月7日 1時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンゴロリーン♬ - 悪周期編になったら大変な事になりそうな気がする…更新、楽しみにしています‼ (12月29日 20時) (レス) @page19 id: ada088a93e (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこ様またコメントを下さりありがとうございます！☆*。 モモちゃんとの乱闘騒ぎは無事回避致しました！笑 きっとそんな事になっていたら隣からカルエゴ先生が飛び込んできていたかもしれませんね！ (11月12日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これは草wwwモモちゃんと乱闘になるかと思ったわwwww (11月12日 18時) (レス) @page18 id: c52b7a4661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんさん | 作成日時：2023年10月10日 0時
