第174話：呆然 ページ17
ﾓﾓﾉｷ「やっ…」
「好き、だ」
と、思う。
心の中でずっと燻っていた想いを、初めて口にした。形が不安定な、確定要素のない私の感情。まだ「多分」と言わなかっただけ褒めてもらいたい。
それに、仮にこれが恋なのだとしたら…恋とは思ったよりも可愛いだけでは無いようだ。どちらかと言えば何かが心に重くのしかかったような、苦しいような。あまりいい気分ではない。
ﾓﾓﾉｷ「……」
ただ、カルエゴのことで彼女と争う気はこれっぽちも無い。カルエゴが誰を好きになろうが、モモちゃんや他の女性と付き合おうが、私には何も言う権利は無い。それに何より、そういった事でこの子とと険悪になりたくはないからな。
「君と争うつもりは無いよ、モモちゃん」
モモちゃんはずっと黙っている。こちらを見つめる訳でもなく、お茶を飲むわけでもなく。ただ体を震わせて下を向いていた。
手を伸ばしてモモちゃんの肩に手を置く。その瞬間、突如彼女の右手が私の左手を振り払った。
パンッ、と手と手がぶつかった音が辺りに響いた。
「っ！」
一瞬彼女が怒っているのかと思ったが、その予想は外れたみたいだ。
その証拠に、振り払われた右手は彼女の両手の中にすっぽりと収まっている。
「も、もも、ちゃん？」
どうした？と聞く前に、彼女がパッと顔を上げた。先程までの話を本当に聞いていたのかと不思議になるほど、煌めいた両の瞳を私に向けて。
ﾓﾓﾉｷ「やっっっぱり、そうだったんですね！！」
「…………え？」
ﾓﾓﾉｷ「はぁ…ついにですか、ずっとこのときを待ってたんです！」
「…は？？？」
呆然
この場においてこれ程ぴったりな言葉も無いかもしれない。
その証拠に、軽く修羅場になると思っていた私の脳は今現在しっかり使い物になっていないのだから。
「ど、ういうこと？？？」
なんでそんな目キラッキラなんだ？モモちゃんはカルエゴが好きだったのではないのか？
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えんさん(プロフ) - ニャンゴロリーン♬さん» ニャンゴロリーン♬様、コメント誠にありがとうございます！悪周期編きちんと書く予定なので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ゆっくりではありますが更新していきます！ (1月7日 1時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンゴロリーン♬ - 悪周期編になったら大変な事になりそうな気がする…更新、楽しみにしています‼ (12月29日 20時) (レス) @page19 id: ada088a93e (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこ様またコメントを下さりありがとうございます！☆*。 モモちゃんとの乱闘騒ぎは無事回避致しました！笑 きっとそんな事になっていたら隣からカルエゴ先生が飛び込んできていたかもしれませんね！ (11月12日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これは草wwwモモちゃんと乱闘になるかと思ったわwwww (11月12日 18時) (レス) @page18 id: c52b7a4661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんさん | 作成日時：2023年10月10日 0時
