第171話：不用心はお互い様 ページ14
「さあ、上がって」
ﾓﾓﾉｷ「お邪魔します…！」
実に3日ぶりの我が家。馬車で座りっぱなしだったせいか痛む腰を押さえながら、家までようやく歩いてこれた。
馬車や交通機関などを使用出来ないほどの奥地にある私の家は、些か立地条件が悪いのが問題だ。飛んでしまえば楽なのは間違いない…ただモモちゃんには片翼なことを教えていないので仕方なく歩くことにしたのだ。
まあ、隣のカルエゴの家は天高く聳えているのでそっちよりは私の家の方がマシなのだが。(帰る時に毎回空飛ばなければならないのは嫌だ)
「カギ、カギは…」
ガチャリと鍵を開けようとすると、逆にドアが開かない。あれ、元々開いてた…？と不思議に思いながらも、とりあえずモモちゃんを玄関へ招き入れた。
「あまり綺麗な部屋ではないが…まあ許してくれ」
ﾓﾓﾉｷ「そんな！先輩は研究熱心故に机や教室が本と実験器具で溢れて散らかってるだけで…！許すとかそんなことは…！」
………モモちゃんなりに一応フォローしてくれているのだろう。何かが心にグサッと刺さったが、気にしないことにした。
「はは…ありがとう。あ、今魔茶を出すか…ら………ん？」
腰の次は痛んだ胸を押さえながら、お茶を入れようとダイニングへ入る。
「？」
テーブルの上にある"なにか"に目がいった
ﾓﾓﾉｷ「先輩？」
「これは……」
ﾓﾓﾉｷ「…あ」
置き手紙だ。一輪の花が活けられた花瓶を重石に、達筆な字で書かれている。
花なんか活けたかな…？
借りていた本を返しに来たが棚まで辿りつけん、
部屋片付けろ。それと鍵が空いていたぞ不用心
ﾓﾓﾉｷ「もしかして…」
「もしかしなくとも、この偉そうな書き方はアイツしかいないよ。勝手に入ったな…」
鍵締めるの忘れてたのは認める。確かに3日間空いていたことを考えると彼の言うことは正しい、ただ以前彼自身もやっていたことを認めろと言わせて頂きたい。
「というか私本貸した覚えないぞ」
ﾓﾓﾉｷ「えっ」
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えんさん(プロフ) - ニャンゴロリーン♬さん» ニャンゴロリーン♬様、コメント誠にありがとうございます！悪周期編きちんと書く予定なので、楽しみにお待ちいただけると嬉しいです！ゆっくりではありますが更新していきます！ (1月7日 1時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ニャンゴロリーン♬ - 悪周期編になったら大変な事になりそうな気がする…更新、楽しみにしています‼ (12月29日 20時) (レス) @page19 id: ada088a93e (このIDを非表示/違反報告)
えんさん(プロフ) - にゃんこさん» にゃんこ様またコメントを下さりありがとうございます！☆*。 モモちゃんとの乱闘騒ぎは無事回避致しました！笑 きっとそんな事になっていたら隣からカルエゴ先生が飛び込んできていたかもしれませんね！ (11月12日 19時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこ(プロフ) - これは草wwwモモちゃんと乱闘になるかと思ったわwwww (11月12日 18時) (レス) @page18 id: c52b7a4661 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんさん | 作成日時：2023年10月10日 0時
