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小学生が四人。 ページ5

「とと、とーるおにーさん!!」

いま、テレビ局の人来てる……!?
と、いうわけではないようで。番組表をみると再放送とかかれていた。
ちぇっ、いま来てたら面白かったのになぁ。

「……さっきのお兄さんと、知り合いにでもなったんでしょうか?」

「あ、うん!今朝ね、ごあいさつしに行ったんだ!」

やがてカルピスを飲み終わると、「ごちそーさまっ!」と言った。
さて、これからどうしようか……やることもないし、マンションに戻ってもひとりぼっちだし。

それにしても……なーんか沖矢おにーさんってただの大学生にはみえないんだよね。
すっごく大人っぽいし、時々怖い顔するし。
さらに言うとたまにここにいないらしいし。
わたしはじっと食器を洗っている沖矢おにーさんを見つめていた。


「んー、おさんぽでもしよう!」

ぶんぶんと手を大きく振りながら歩く。
犬さんも、野良猫さんも、皆おさんぽをしていたように見える。

時々見える猫さん同士のケンカは止めてやったりもした。

暫く歩くと、交番が目に見える。ちゃんと警察のひともいるようだった。
やばいかな……この時間はほとんどの同い年の人達は小学校。もしかして不登校って思われてしまいそうだ。
……あ、そうだ!無理もあるけど、ちょっとこの方法で……!!

「……あれ、キミ。学校は?」

やっぱり話しかけられた。でも頑張ったら乗り越えられる。
警察のひとは、わたしの持っている《猫》を見ると目を丸くしていた。

「えっとね、そこの道で迷い猫を見つけちゃって!
登校中だったけど、無我夢中でこの猫を交番のひとたちの所に来ちゃったの……」

そう。この猫さんはさっきケンカをしていた猫。
持ってきちゃった。

交番の警察さんは、すぐに猫を抱き上げてくれて、

「この子……あの飼い主さんの猫じゃない!?ちょっと、早くその人に―――」

……あれ、なんかただの猫さんじゃなかったみたい。


その後、猫さんの飼い主?さんがやってきた。
どうやら数十日間行方不明になっていたらしくて、ずっと探していたらしい。
凄く偶然だった。そして凄く驚いた。

「ありがとう、キミ……!貴方は正義のヒーローね!!」

正義の……ヒーロー……??


『おれはぜったいにせいぎのヒーローになってやる!』

『ヒーローといえば……けーさつかん??』


「……ありがとう、ございます!!」

わたしは、思いっきりの笑顔で言った。

小学生が五人。→←小学生が三人。



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作者名:降. | 作成日時:2018年10月14日 20時

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