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小学生が二人。 ページ3

「んむ……っ、分かった、じゃあ『とーるお兄さん』って呼ぶね!」

可愛らしい名前呼び方にクスリと笑った。
安室は「うん、いいよ」と了承をした。勿論安心するような笑顔で。
時計を確認するとそろそろ出勤の時間だった。

「それじゃあ、仕事に行かせてもらうよ。またね」

もう一度頭を撫で、その場を去っていった。



Aside

えへへ、凄くかっこいいおにーさんだったな〜
んでも……どこかで見たことあるような……

…デジャヴってやつかな、だいじょーぶだいじょーぶっ!

さて、これからわたしは……おとーさんの所に行かなきゃ。
おとーさんというか……保護者代わりの、ね。
ここからは意外と遠いからね、がんばって歩こう。

にしてもあそこにある建物、大きいなぁ。けいさつしょかなぁ


やがて大きく、りっぱな家の前に着く。
表札をみると《工藤家》と書かれている。
うん、まちがってない。ここだ。
ぴんぽーん、とインターホンが鳴る。すると「どちら様ですか?」という男の人の声が聞こえた。

「わたしだよ!」

背が低く、インターホンの映像にもわたしの姿が映らないので、近所に響くような声で言う。

「あぁ、Aちゃんですね。ちょっと待っててくださいね……」

すぐにこの家の主、沖矢おにーさんが出てきた。
沖矢昴っていう、大学生の人!この人がわたしの保護者代わりの人なんだ!

ミステリアスで、雰囲気も好きなこのおにーさん。
じつは、命の恩人でもあるの。

「よく一人で来れましたっ。さ、中に入りましょう」

手を繋いで、わたしは沖矢おにーさんのペースに合わせて家の中に入った。

小学生が三人。→←小学生が一人。



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作者名:降. | 作成日時:2018年10月14日 20時

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