私の音色〜みんなと私とみんな〜

第31話　今まで最大の出来事〜３〜 ページ36

Aside

ヤバいよ。ヤバいよぉぉぉ。

だって…。

心の準備が…。もうちょっと待って。


里「あ…。A。帰ろう。みんな待ってる。」

あ「里香姉みたいにしないために？

　なんでも我慢させるために？」

ついつい冷たい口調になってしまった。

あ「私は、里香姉の怒りをぶつけれれる存在だもんね。
　
　お母さんを怒らせて楽しんでる？
　自分が怒られてた時の仕返しのつもり？」

あえて、淡々と喋った。

里「違う！！！」

あ「違わない！！」

博「A…。」

叫んでしまった。

とゆうか、外だよね…。ここ。


でも、人通りは少ないし、家が立ち並んでいるわけじゃないからいいけど。


あ「私、我慢してた。ずっと。ずっと。

　お姉ちゃんの受験の時も、お姉ちゃんが優先だった。

　物の優先順位も、私が最後になった。
　何でか分かる？
　２人の目が怖かったから。

　何も言えなかった。」


月「A…。」

我慢してたのに泣いてしまった。

それに気づいた月菜が寄り添って来てくれた。

背中をさすってくれて、まるで「大丈夫、大丈夫」と言ってくれてるみたいで安心してしまった。

それで、もっと泣いてしまった。

里「それは、私のせいじゃないわ。歩之(ほの)ちゃんだって一緒じゃん。」

あ「それ…でも……。歩之姉は優しかった。「ゴメンね」って言ってくれた。」

そう。長女っていうか…。里香姉の双子の姉が「歩之」。

私の大好きな、唯一家族の中で大好きなお姉ちゃん。


優しかった。

とにかく優しかった。

あ「でも、歩之姉は…。」

優「A！？！？」



私は、意識を手放した。


そこからの事は覚えていない…。

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